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まさに“バットモービル”なハイパーカー「FZero」がついに登場

FZero」と聞くと、筆者はどうしても任天堂の往年の名作SFレースゲーム『F-ZERO』を思い出すが、今回ご紹介するこのハイパーカーは、まさにそんなSFの世界からそのまま飛び出してきたような、ワクワクするデザインの車だ。

ニュージーランドのハイパーカー・メーカー Rodin Cars が、サーキット走行専用のモンスター、FZeroの正式生産を開始したと発表した。この新しいハイパーカーの目標は、“例外なくサーキットで最速のクルマ”を作ることだという。

Rodin Carsは「NO LIMITS」と大胆にも銘打ったこのハイパーカーが、開発予告から3年が経ち、いよいよ本格的に始動するようだ。

まず最初に目を引くのは、なんと言ってもその外観だろう。

過去に多くのコンセプトカーやハイパーカーは、バットマンの愛車として有名な有名なバットモービルにインスパイアされた物が多かったが、このFZeroはまるでバットモービルそのものとでも言うべきデザインとなっている。バブルコックピット、黒と金のカラーリング、巨大なフェンダー、そしてさらに大きなリアウィングにより、映画からそのまま飛び出したような外観となっている。

とはいえ、この奇抜なデザインにももちろん目的がある。このデザインは、可能な限りエアロダイナミクスを追求し、およそ4,000kgものダウンフォースを作り出すことに貢献しているとのことだ。

サイズもかなり大きくなる。車幅は2.19メートル、バンパーからバンパーまでは5.5メートル以上とのことだ。だが、車高は非常に低く、最高部でも1.13メートルと、小学生の身長程度しかない。重量も、なんとわずか698kgとのことだ。これは、他のサーキット専用マシンに比べても驚くほど軽量となっている。

心臓部には、革命的な4.0リッターツインターボV-10と電気モーターで構成されるハイブリッドパワートレインが搭載される。Robb Reportによると、このカスタム・アレンジは、合計で1,160馬力と1026.4Nmのトルクを発生させることができるとされている。そのパワーにより、最高速度は時速360km以上に達する予定だ。

「Rodin Cars FZeroは、車両性能における究極の高みを物理的に表現したものです。ルールに縛られることなく、より軽く、よりパワフルに、そしてより大きなダウンフォースを生み出すことができるのです。私たちが直面する唯一の真の制約は物理法則であり、私たちはそれを絶対的な限界まで押し上げたのです。世界中のサーキットで、考えうる限り最も強烈なドライビング体験を提供することを楽しみにしています」と、創業者のDavid Dicker氏は発表の中で述べている。

Rodin Carsによると、最初のFZeroは来年の夏頃に製造ラインから出荷される予定とのことだ。価格は未定だが、27台しか製造されないことから、超高額になることは想像に難くないだろう。

ちなみに、このFZeroは公道バージョンの開発も進められているとのこと。今後の発表に期待したい。

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masapoco

TEXAL管理人。中学生の時にWindows95を使っていたくらいの年齢。大学では物理を専攻していたこともあり、物理・宇宙関係の話題が得意だが、テクノロジー関係の話題も大好き。最近は半導体関連に特に興味あり。アニメ・ゲーム・文学も好き。最近の推しは、アニメ『サマータイムレンダ』

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