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中国産と宣伝していた「PowerStar」CPUは、やはり中身はIntel製だった

2023年5月27日

中国が最近発表した、中国産とされたx86 CPU「PowerStar」は、噂されていた様に、実際にはIntel製CPUの外観を張り替えたに過ぎないことが判明した。

Geekbenchベンチマークデータベースの最新エントリによると、発表されたばかりのPowerLeader PowerStar P3-01105は、実際にはIntelシリコンをベースにしている事が明らかになった。CPUの名前は違うが、ヒートシンクを付け替えただけで、その下にはIntel Comet Lake CPUが搭載されていることが分かる。

PowerStar P3-01105のCPUは、スペックと名前が非常に似ていることから、実際にはCore i5-10105プロセッサーではないかと推測されている。Geekbenchが報告したデータによると、CPUファミリーIDはComet Lake(別名:Intel第10世代Coreファミリー)のCPUとして検出されている。

PSTAR P3-01105は、4コア、ベースクロック3.7GHz、ブーストクロック4.4GHzを実現している。6MBのL3キャッシュを搭載し、TDPは65WのCPUだ。スペックや性能はIntelの第10世代Core i3 CPUそのものだ。

同社はPowerstar CPUを150万個販売するという野心的な目標を掲げているが、Powerstarラインアップの完全なロードマップを計画していると述べている。しかし、今回の発見から、これらの将来世代のチップもIntelのリバッジパーツである可能性があり、公式リテールCPUがこのような形で他社に使用されることに対してIntelがどのように対応するかが興味深いところだ。

なお、これらのCPUはフルシステムで販売する計画であり、DIY(小売)市場でPowerStarチップを販売する予定はないとのこと。

著:勝又壽良
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