Andreessen HorowitzによるSimilarwebを用いた分析によれば、トップ50の「生成AI」ウェブアプリケーションの中で、最も人気の高いものはChatGPTであり、総トラフィックの60%を占めるなど、圧倒的な人気を誇ることが分かった。だが、それと同時に昨今の生成AIブームの真の姿も浮き彫りになっている。
ChatGPTの次に人気のあるAIアプリは、エンターテイメント用のチャットアプリ「Character AI」とGoogleの「Bard」チャットボットだが、ChatGPTとのギャップは非常に大きいという。
PoeやPerplexity.aiのような多くのテキストベースの生成AIアプリケーションがOpenAIの技術に基づいていることを考えると、これは比較的小さな市場におけるChatGPTの巨大な支配力を示すものだ。
ChatGPTはまだそれほど大きくない
とはいえ、ChatGPTのトラフィックを一般的なウェブプラットフォームと比較してみると、実は意外なことが見えてくる。ChatGPTは、ニュースやウェブで取り上げられるほどには規模の大きなものではなく、トラフィック量で言えばYouTubeには遠く及ばず、X(Twitter)の4分の1以下、TwitchやCanvaと同程度と、トップ24に位置するのである。
実際、広く世間に知られているかというと、ChatGPTの名前は聞いたことがあっても触れたことのない人の方が圧倒的に多いだろう。まだまだニッチなのだ。
だが、この分野に関して、消費者には支払い意欲がある点も見逃せない: 生成AI製品の90%はすでに収益化しており、ほとんどがサブスクリプションモデルによっている点は特筆に値するだろう。
生成AIが私たちの生活や仕事に大きな影響を与えるという現在の誇大広告や予言が誇張されたものであるかどうかは、次世代モデル(Gemini、GPT-5、Claude 3等)が市場に出回ることで明らかになるだろう。
それらは現在のシステムより5パーセントも10パーセントも優れているだろうか?もしそうなら、大規模言語モデルやその他の生成AIシステムは、テキストや画像の作業を拡張したり、スピードアップしたり、簡略化したり、創造的思考を助ける便利なツールであり続ける可能性もある。
Sources
- Andreessen Horowitz: How Are Consumers Using Generative AI?
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