Samsungが世界初の24Gbps GDDR6 DRAMを発表

masapoco
投稿日 2022年7月14日 16:29
Samsung 24Gbps GDDR6 DRAM dl1FF

メモリチップメーカーとしては世界最大のSamsungは、世界初となる24Gbps GDDR6 DRAMチップを発表した。この半導体メモリチップは、Samsungの第3世代10nmのEUV製造プロセスで製造されている。同社は、すでに16GbのGDDR6 DRAMチップのサンプリングを開始しているとのことだ。

この新しいGDDR6 DRAMは、ゲーミングPC、ゲーミングノートPC、ゲーム機などに搭載される高性能GPUに向けて提供される。この新しいチップは、高度な絶縁材料HKMG(High-K Metal Gate)材料を使用して、電流リークを最小限に抑えている。Samsungは、24Gbps GDDR6 DRAMチップを18Gbpsチップより30%高速化したとのことだ。これにより、ハイエンドGPUに搭載した場合、最大で1.1TB/秒(約275本のフルHDムービー相当)のデータ転送速度を実現する。なお、このチップはJEDECに完全準拠しているため、複数の製品で使用することができる。

また、電力効率を20%向上させた16Gbps版と20Gbps版のチップも提供する予定とのことだ。同社は、この新チップを顧客企業が検証しており、次世代GPUの発売と同時に発売するとしている。Nvidiaは今年後半にRTX 4000シリーズGPUを発売する予定だ。

Samsung Electoronicsのエグゼクティブ・バイスプレジデントであるDaniel Lee氏は、「現在、AIやメタバースによって爆発的に増加しているデータは、膨大なデータセットを同時に超高速で処理できるグラフィックス機能の必要性を高めています。業界初の24Gbps GDDR6のサンプリングを開始したことで、次世代GPUプラットフォームでのグラフィックスDRAMの検証を行い、新たな需要の殺到に間に合うように市場に投入していきたいと考えています。」と述べている。



この記事が面白かったら是非シェアをお願いします!


  • computer games 5632588 1920
    次の記事

    ビデオゲームが意思決定能力を向上させ、脳活動を強化したという研究結果

    2022年7月14日 17:59
  • 前の記事

    AMDのNavi 31は384ビットのメモリインターフェイスを採用

    2022年7月14日 14:36
    amd radeon chip

スポンサーリンク


この記事を書いた人
masapoco

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

おすすめ記事

  • UXL logo

    NVIDIAのAI市場支配からの脱却を目指しGoogle、Intel、Qualcommらが協力

  • sk hynix complex fab image

    SK hynix、「世界最大のメガファブコンプレックス」に総額13兆円を投資、2027年に最初のファブが稼働へ

  • GDDR7 DRAM PR main1

    Samsung、NVIDIA GTCで32Gb/秒GDDR7メモリ・モジュールを披露

  • Samsung Semiconductor Chip Plant Pyeongtaek Campus South Korea

    Samsung、独自AIアクセラレータ「Mach-1」を2025年にも発売しNVIDIAに対抗へ

  • Intel glass substrate 5

    Samsung、ガラス基板搭載チップの市場投入に向けた動きを加速

今読まれている記事