チェコのプラハに拠点を置く自動車メーカーのPraga(プラガ)は、全く新しいリーガル・ハイパーカー「Bohema(ボヘマ)」の量産前のプロトタイプを公開した。
日産 GT-R のV6ツインターボエンジンを搭載
Bohemaのパワートレインは、2007年以来GT-Rの全モデルに搭載されている日産の3.8リッターV6ツインターボエンジンがベースになっている。アルミ合金製のシリンダーブロックを中心に構成され、シリンダーバンクごとにダブルオーバーヘッドカムシャフト、インレットバルブには連続可変バルブタイミングシステムを搭載している。
日産はPragaのために新品のGT-Rエンジンを供給し、Bohemaでは最高700ps/6,800rpmと725Nm/3,000〜6,000rpmのトルクを目標としてチューニングが勧められている。
カーボンファイバー製モノコックとレース志向のフルアジャスタブル・サスペンションにより、わずか982kg(ウェット、燃料含まず)を目標とする超軽量モデルとなっている。
また、シャシーとボディワークについては、エンジニアとデザイナーが一体となって、エレガンスと、エアロダイナミクスの高次元での融合を目指して開発されている。
独自のリアスポイラーデザインを含む広範かつ革新的なエアロダイナミクスは、時速250kmで900kgを超えるダウンフォースを実現しているとのことだ。
乗降のために、ステアリングホイールは取り外し可能
コックピットもまた、エンジニアリングの粋を集めたものだ。大柄な大人2人がすっぽり収まるサイズで、ドアを開くと車体上部にアクセスでき、足元にはドライバーやパッセンジャーがシートに乗ることなく、シートまで降りられるステップが組み込まれている。さらに、乗降を容易にするために、ステアリングホイールは取り外し可能だ。
この車は、2023年前半に最終的な生産仕様で発表される予定となっている。既に、日本、オーストラリア、ドイツ、香港、南アフリカ、スペイン、台湾、UAE、英国、米国など、さまざまな国で潜在的な販売とアフターセールスが行われている。
Pragaは、「ヘルメットをかぶって、本当にサーキットまでドライブできる」クルマを作ったと自負している。「ピレリ・トロフェオRタイヤで高速を何周も走り、そしてまた家に帰ることができるのです。」
Pragaによると、年間約20台をハンドメイドで生産する予定とのことだ。だが、2023年には最大で10台しか生産されず、最初のBohemaオーナーに最高品質の車とサービスを提供することを保証している。
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