NVIDIAは、RTX 4070 Ti Superの発売に合わせてリリースした新たな551.23ドライバの中で、RTX GPU向けに、SDRコンテンツをHDRコンテンツに自動変換できる「RTX Video HDR」をリリースした。これは同社のRTX製品のTensorコアを活用したAI処理により、 元々SDRで撮影されたビデオをHDRカラーで再現し直す機能である。既に昨年からリリースされている「RTX Video Super Resolution」と連動することで、低解像度の高圧縮ビデオを4Kにアップスケールする事と相まって、ユーザーは無料で大きなビジュアル品質の向上という大きな恩恵を受けることが可能だ。
HDR機能を利用するためにHDR10対応モニターが必要となる。RTX Video HDRは、Google ChromeやMicrosoft Edgeを含むChromiumベースのブラウザで利用可能だ。この機能を有効にするには、ユーザーは551.23ドライバをダウンロードしてインストールし、Windows HDR機能を有効にし、NVIDIAコントロールパネルの「ビデオイメージ設定の調整」メニューの中で「RTX ビデオ強調」の項目から「ハイダイナミックレンジ」を見ることが出来るだろう。
実際に体験するには、Google ChromeやMicrosoft Edgeで動画を見る際に効果が体感できる。YouTubeでSDRコンテンツをこの機能のON/OFFで試してみたところ、発色は顕著に改善された。HDRモニターを持っているなら有効にしない理由はないだろう。
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