凋落を続けるEvernoteに取って代わり、生産性向上ツールとして成長を続けているNotionは、文書、電子メール、カレンダー・イベント、ファイル・ストレージのためのエンド・ツー・エンドの暗号化プラットフォームであるSkiffの買収を発表した。これは、デジタル・ワークスペースにおけるプライバシーとセキュリティの重要性を強調する重要な動きと言える。
Andrew MilichとJason Ginsbergによって2020年に設立されたSkiffは、手頃な価格設定、綿密な設計、ユーザーのプライバシーに対する揺るぎないコミットメントで瞬く間に人気を博した。わずか4年でSkiffは1,420万ドルという素晴らしい資金を調達したが、これはこのプラットフォームの可能性に対する投資家の信頼を反映している。
NotionのCOOであるAkshay Kothari氏は、Skiffの細部へのこだわりと、デジタル・コラボレーションのための安全な空間を創造するという使命に、彼のチームは常に感銘を受けてきたと明かした。「私たちは、プライバシーとセキュリティが生産性ソリューションの最前線になければならないと信じています」と、プレスリリースでは述べている。
今回の買収の金銭的条件は未公表のままだが、NotionはSkiffの製品開発を社内で継続する予定であることを確認している。しかし、Skiffが独立した事業体として存続するのか、Notionの製品群に完全に統合されるのかは、現在のところ不明である。
Milich氏とGinsberg氏にとって、この買収は彼らの努力の集大成であると同時に、新たな章の始まりでもある。「私たちは、誰もが安全で使いやすいコラボレーション・ツールにアクセスする権利があるという信念のもとにSkiffを構築しました。Notionと手を組むことで、そのビジョンをより多くの人々に届けることができる」と、述べている。
データ漏洩やプライバシーに関する懸念がますます一般的になっている世界において、NotionとSkiffの統合は、生産性のニーズに対して安全でユーザーフレンドリーなソリューションを求める人々には朗報だろう。
Notionによる今回の買収は、2022年のワークフロー管理ツールFlowdashNotionや、Cronの買収に続く物で、同社が提供する製品を拡大し、競争の激しい生産性市場での地位を強化する意向を示している。
NotionはCronを元にした「Notionカレンダー」をスタンドアロンアプリとして先月リリースしている。
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