携帯ゲーム機の大きな魅力のひとつは、家の外でも遊べることであり、これまで何度もマーケティングキャンペーンでそのことが強調されてきました。しかし、ここ数週間、世界各国が記録的な猛暑に見舞われていることから、大手携帯ゲーム機メーカー2社は、35℃を超える環境では製品が十分に機能しないことをプレイヤーに警告している。
任天堂は先週、「気温が高い場所でNintendo Switchを使用すると、本体の温度が高くなる場合があります。5~35℃の場所で使用して下さい。」とツイートし、注意を促している。
また、「吸気口や排気口がふさがれていると、本体の温度が高くなる場合があります。吸気口や排気口まわりの風通しを良くして下さい」と呼びかけている。
更にValveは、公開された熱に関する警告に加えて、使用環境の高い温度でSteam Deckが「自身を保護するためにパフォーマンスをスロットルし始めるかもしれない」という注意喚起をツイートしている。Valveによると、Steam Deckの内蔵APUは、チップ自体の温度が100℃に達するとパフォーマンスを意図的に下げ(サーマルスロットリング)、105℃を超えるとシャットダウンするとのことだ。その後は、バッテリーの充電速度、ダウンロード速度、SSDの速度まで制限して、GPUをできるだけ安定的に動作させるとのことだ。
こうした熱に関する警告は、両社にとってまったく新しいものではない。任天堂とValveは以前から、ゲーム機の「安全な動作範囲」の上限として35℃を挙げたサポート文書を公開している(興味深いことに、Valveは海抜3,500メートル以上の場所でSteam Deckを使用することも推奨していない)。日本も連日猛暑日が続き、世界的にも気温が上昇し、英国で初めて気温が40度を超え、フランス、スペイン、ポルトガルで熱による山火事が発生し避難を強いられている今、両社がこの推奨事項のアナウンスを強化していることは偶然ではないだろう。
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