E Ink社は、フルカラー電子ペーパー「E Ink Gallery 3」の量産開始を発表した。
これに伴い、Bigme、BOOX、iFlyTek、iReader、PocketBook、Readmoo、AOCが2023年からE Ink Gallery 3を使用したフルカラー電子ペーパーを搭載したデバイスをを発売するのことだ。
E Ink Gallery 3は、フルカラー電子ペーパーディスプレイ技術「E Ink ACeP(Advanced Color ePaper)」のフレームワークをベースに開発され、シアン、マゼンタ、イエロー、ホワイトの4種類の電子インクによるフルカラー色域を実現しながら、使用時の電力が少ない、待機時の電力消費がほとんどない、充電が不要な時間が長いといった電子ペーパーならではの特性をそのまま受け継いだ製品だ。
また、E Ink Gallery 3では、ページ切り替え速度が、モノクロテキストで350ms、高速表示モードで500ms、標準モードで750ms~1000ms、ベストカラー表示モードで1500msに向上している。遅延時間は、最短で約30ミリ秒となっている。
また、E Ink Gallery 3は、ディスプレイ表面から反射するブルーライトを低減し、より快適な読書体験を提供するE Ink ComfortGazeフロントライト技術を搭載し、前モデルと比較してブルーライトを約60%、ブルーイメージの大きさを約24%低減しているとのことだ。
統計によると、過去5年間に世界市場で1億3千万台の電子書籍端末が利用され、紙の書籍の購入・閲覧がデジタルに置き換わった。 この1億3千万台の電子書籍端末が年間平均10冊ダウンロードすると、紙の書籍や液晶フラットパネル端末で読む場合と比較してそれぞれ約10万分の1、50分の1のCO2排出量を削減できると試算されている。
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