GoogleのPixelシリーズは、伝統的にそのカメラ機能はAIを用いることで他社とは一線を画すユニークで画期的な物が多く搭載されている。有名なところでは、映り込んでしまった不要なオブジェクトを自然に消去する事ができる「消しゴムマジック」があるが、今回Pixel 8では更に多くのAIカメラ機能が搭載されることが明らかになった。
リーカーKamila Wojciechowska氏が91Mobilesに提供したリーク動画から、Google Pixel 8とPixel 8 Proに搭載されるすべての新しいカメラ機能についてが明らかになった。「ナイトサイト」や「天体写真モード」「超解像ズーム」はお馴染みだが、それ以外にも多くの機能が目白押しだ。
Googleによると、AIを使用して「より滑らかなビュー」を作成し、ナイトサイトのエフェクトを動画に適用するとのことだ。ビデオではまた、チェロ演奏者のビデオのBGMから街のノイズを除去する簡単な例で、以前登場した別の機能である「Audio Eraser」の実演が確認出来る。
更に、集合写真の撮影時にあるあるだが、全員のベストショットが1つの写真にまとまることはほとんどなく、最後は妥協の産物となってしまう現状を打破する機能として、複数撮影した画像からそれぞれの人物がベストの表情をしている物と顔を入れ替えて最高の集合写真を作り上げる機能が紹介されている。
写真愛好家にとって興味深いのは、Google Pixel 8にこれまでサードパーティーアプリで可能だったフルマニュアルコントロールが搭載されたことだろう。これらは “プロコントロール”と呼ばれ、”デジタル一眼レフのコントロールをモデルにしている”。すべてのオプションを見ることはできないが、シャッタースピードとISOの両方が表示され、マニュアルフォーカスも表示される。
また、以前から予告されていた「Magic Editor」の全貌も明らかになっている。被写体を動かしたり、空を変えたりするのに役立つ機能として、GoogleはI/Oで初めてこれを予告していたが、このビデオでその機能の全てが明らかになった。
加えて、このリークではPixel 8シリーズに搭載されるカメラのスペックの全容も明らかにされている。ここで最も注目すべきは、Pixel 8 Proが10.5MPセンサーの自撮りカメラにオートフォーカスを追加することだ。これはGoogleが過去にPixel 3で提供したものだが、その後のリリースでは削除された。Pixel 8は同じセンサーを搭載しているにもかかわらず、どうやら固定焦点のようだ。
残りのカメラのスペックには、両デバイスの50MPプライマリセンサー(f/1.68)、1/1.31インチセンサー、1.2μmピクセル幅が含まれている。スペックが一致していることから、以前の噂とは異なり、Pixel 8シリーズではまだSamsung のISOCELL GN1センサーが使用されているようだ。Pixel 8にはオートフォーカス付きの12MPウルトラワイドカメラ(通常のPixel 7にはなかったもの)が搭載され、Pixel 8 Proには48MP超広角と光学5倍の48MP望遠カメラが搭載される。
Pixel 8 | Pixel 8 Pro | |
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リアカメラ | 50MP Octa PD ワイドカメラ 1.2μmのピクセル幅 f/1.68 絞り 82 度の視野 1/1.31インチイメージセンサーサイズ 最大8倍の超解像ズーム | 50 MP Octa PD ワイドカメラ 1.2μmのピクセル幅 f/1.68絞り 82度の視野 1/1.31インチイメージセンサーサイズ |
オートフォーカス付き 12 MP 超広角カメラ 1.25μmのピクセル幅 f/2.2絞り 125.8度の視野 レンズ補正 | オートフォーカス付き 48 MP クアッド PD 超広角カメラ 0.8μmのピクセル幅 f/1.95絞り 125.5度の視野 レンズ補正 | |
48 MP クアッド PD 望遠カメラ ピクセル幅0.7μm f/2.8絞り 21.8度の視野 5倍光学ズーム 最大30倍の超解像ズーム | ||
10.5 MP デュアル PD 自撮りカメラ 1.22μmのピクセル幅 f/2.2絞り 固定焦点 95度の視野 | 10.5 MP デュアル PD 自撮りカメラ 1.22μmのピクセル幅 f/2.2絞り オートフォーカス 95度の視野 |
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