Elon Musk氏の構想した、ほぼ真空のチューブの中を超音速で移動する未来の高速輸送手段ハイパーループの実現を進めていたHyperloop One社は、資産を売却し、事業を閉鎖することを決めたようだ。
Bloombergによると、Hyperloop Oneは資産を売却し、オフィスを閉鎖し、従業員を解雇する事を決定したという。年末には正式に閉鎖され、その時点で知的財産はすべて、大株主であるドバイの大手港湾運営会社DP Worldに移管される。
同社は当初、密閉された金属チューブの中をポッドが長距離を飛行機のような速度で移動する形で、貨物と人の両方の輸送を提供することを目指していた。2017年から2022年までは、冒険家で知られる大富豪Richard Branson氏のVirgin Groupからの投資により、Virgin Hyperloop Oneとして知られていた。しかし、Virginは昨年、乗客輸送の計画を断念し、貨物専用サービスの構築に専念することを決定したため、そのブランド名からVirginの名は消え、Hyperloop Oneは昨年初め、優先順位の変更により100人以上のスタッフを解雇していた。
現在、本格的なハイパーループは世界のどこにも存在していない。Musk氏のトンネル工事会社であるBoring Companyは、現在もラスベガスで地下通路を掘っているが、これはハイパーループ用途ではなく専用車による交通渋滞の回避を目的とした「Vegas Loop」と呼ばれるシステムのためだ。
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