Googleの親会社であるAlphabetは、2019年にGoogleの共同創設者であるLarry PageとSergey Brinの退社を発表した。二人は一線を退いたものの、議決権により、同社の完全なコントロールは保持していた。その後、二人はAlphabetの運営からほとんど手を引いていたが、最新の報道によれば、Brin氏は会社のAI開発を進めるために戻ることを決意したという。
Wall Street Journalの報道によれば、関係者によれば、Brin氏は現在、週に3~4回Googleのオフィスに出勤しているという。これは最近の出来事ではなく、Brin氏は昨年、ChatGPTに対する注目が高まる中で、自身の存在感を増すことを始めたとされている。
昨年、ChatGPTの急激な台頭により、Google社内で“コードレッド”が発令されたことは記憶に新しい。報道によれば、幹部たちはこの技術をGoogleの検索ビジネスにとっての大きな脅威と見ていた。現CEOのSunder Pichai氏は、AI製品の開発に集中するために、既存のプロジェクトからスタッフを引き抜き始めたという。
Brin氏が何をしているのかというと、彼はGeminiというGoogleの次世代AIモデルの開発チームを支援する役割を果たしているようだ。具体的には、彼は主に採用プロセスを手伝っており、優秀な人材の獲得は、研究者を多く失った同社の喫緊の課題でもあった。
Brin氏の復帰により、共同創設者が手を貸すことに対してPichai氏がどう感じているのかに注目が集まる。報道によれば、Pichai氏はBrin氏の関与を心配しているだけでなく、それを歓迎し、奨励しているという。
今年初めには、Googleが今年中に20以上のAI製品を発表する予定であることが明らかになった。その製品の一部はすでに我々の手に届いており、例えば、まだベータ版ではあるが、対話型AI「Bard」チャットボットなどが挙げられる。
Sources
- The Wall Street Journal: Sergey Brin Is Back in the Trenches at Google
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