CNBCが入手したGoogle内部の情報によると、Googleは6月中に初の折りたたみ式スマートフォン「Pixel Fold(仮称)」を発売する準備を進めているようだ。このデバイスの発表は、5月10日に開催される同社の年次開発者会議「Google I/O」で行われる予定だという。
Googleが「Felix」と呼ぶPixel Foldは、「折りたたみ式で最も耐久性のある」ヒンジを搭載し(CNBCが入手した文書によると)、価格は1,700ドル以上になるという。
さらに、防水性とポケットサイズを備え、外側のスクリーンは5.8インチの大きさで、本のように開くとタブレットサイズの7.6インチの小さなスクリーンが現れることが特徴のようだ。
重さは約280グラムで、24時間、低電力モードでは最大72時間持続するバッテリーを搭載する予定だ。頭脳にはGoogleのTensor G2チップを搭載する予定だという。
Googleは、2021年に初めて独自チップ「Tensor」を発表した。メモリ、プロセッサ、ストレージなどの着脱可能なコンポーネントを含むマザーボードベースのアーキテクチャとは異なり、コンポーネントがすべて1枚の回路基板に統合したソケットオンチップ・アーキテクチャを提供する。
Googleは、Pixel Foldによって、初めて完全な折りたたみ式携帯電話体験を提供することになる。そのため、Tensorプロセッサーを搭載した写真編集オプションなど、すべてのAndroid携帯では利用できない独占的な機能も自慢になるだろう。
Pixel Foldには、現在使用しているPixel、iPhone、またはAndroid搭載の携帯電話をPixel Foldの割引と交換するための下取りオプションなど、多くの特典が付属するという。また、CNBCによると、この新しいスマートフォンの購入者は、同社の最新スマートウォッチであるPixel Watchを無料で手に入れることが出来る様だ。
だが、もしこの詳細が正確であれば、折りたたみ式のPixelは簡単には売れないかも知れない。Googleはこの秋にPixel 8を発表すると見られており、それには第3世代のTensorチップのようなアップグレードが含まれる可能性が高い。
最近、SamsungがスマートフォンをGoogle検索からBingに切り替えることを検討していると述べたことから、この新しいスマートフォンはSamsungに対抗するための試みなのかも知れない。多くの人が、この動き自体はSamsungの交渉戦術に過ぎないかもしれないと述べているが、Googleはパニックに陥っているという。今年も色々な意味でGoogleから目が離せない年になりそうだ。
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