Googleは、本日開催されたLive from Parisで、翻訳関連に多数の改善・新機能をもたらすアップデートを発表した。このアップデートでは、文脈検索の改善、iOSアプリのデザイン変更、Google LensによるシームレスなAR翻訳機能などが提供される。
単語やフレーズには複数の意味があるため、単なるデータのマッチングによる単語単位の翻訳では理解できない訳になることがある。Google翻訳では「意図された翻訳言語での説明と様々な例」を追加し、元の言語での定義に加えて、翻訳された例文が表示されるようになった。
また、AIの助けを借りて、翻訳システムは人工知能言語モデルを用いて、異なる単語の組み合わせの意味をよりよく理解することができるため、翻訳結果を正しい意味に近づけることができる。
あなたの文章が自然に聞こえるかどうか、慣用句を使用しているかどうかを確認するための素晴らしい方法となる。
加えて、Googleは、昨年AndroidアプリのGoogle翻訳アプリにおいて採用した、「Material You」デザインシステムに従った新しいデザインを、新たにiOSアプリにも新機能と共に提供している。アップデートされたアプリには、ユーザーが音声で簡単にテキストを入力できるように、中央下部に大きなマイクボタンが設置されている。また、ダイナミックフォントを導入し、翻訳をより読みやすくしている。さらに、より少ないタップ数で簡単に言語を選択できるようなデザインに変更された。
また、iOSアプリでは最近、バスク語、コルシカ語、ハワイ語、モン語、クルド語、ラテン語、ルクセンブルク語、スンダ語、イディッシュ語、ズールー語を含む33言語のオフライン翻訳を新たにサポートした。
最後に、Google Lensによるカメラや撮影画像中のテキスト翻訳も改善されている。高度な機械学習により、翻訳されたテキストを複雑な画像に溶け込ませることができるため、見た目も感覚もより自然になった。これは6GB以上のRAMを搭載したAndroid端末で利用可能となる。さらに近々、Web画像翻訳を拡張し、検索方法に関係なく画像ベースのコンテンツを翻訳するためのオプションを提供する予定とのことだ。
これとは別に、Googleはマルチサーチの世界的な開始を発表し、5つの新しい都市でのイマーシブビューや、すべてのユーザーへの一目でわかる道案内機能の拡大などのマップの機能強化も発表した。
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