Google(グーグル)は、これまで「Project Sparrow」と呼ばれ、この度、正式名称「KataOS」名付けられた新しいOSを発表した。このKataOSは、機械学習アプリケーションを組み込んだ組み込み機器の動作の安全性を確保するために使用することが想定されている。
- Google Open Source: Announcing KataOS and Sparrow
KataOSは、プログラミング言語RustとマイクロコアアーキテクチャseL4向けに設計されており、RISC-VプロセッサやGoogleが推進するオープンソースのマイクロプロセッサ向けオペレーティング環境OpenTitanに対応し、セキュリティを重視した設計が可能だ。
Googleは現在、機械学習アプリケーションを統合するために設計されたより多くの組み込み機器にKataOSを提供するとともに、組み込み機器の動作時のデータセキュリティを確保することを目的として、GitHubを通じてオープンソース化を進めている。
また、セキュアなアンビエントシステムを完全に証明するために、「Sparrow」というKataOSのリファレンス実装も構築している。これはKataOSとセキュアなハードウェアプラットフォームを組み合わせたものだ。Sparrowでは、論理的に安全なOSカーネルに加え、RISC-Vアーキテクチャ上にOpenTitanで構築した論理的に安全なルート・オブ・トラストを搭載している。
Googleによると、KataOSは、認証済みセキュリティプラットフォームとして設計されており、端末の起動プロセスから適切なシステム運用を保証するために、seL4 CAmkESフレームワークとRustフレームワークを統合するなど、ハードウェア層から高いレベルのセキュリティを提供するとのことだ。
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