韓国のコングロマリット、Hanwhaグループの子会社であるQ Energyが、フランス北西部のブラウンフィールドに74.3MW(メガワット)の容量を持つ浮体式太陽光発電プロジェクトの建設を開始する。
“Les Ilots Bladin”と呼ばれる浮体式太陽光発電施設は、ディジョン北部のオート=マルヌ県にある2020年に廃止された採石場跡地に設置され、「2025年初頭」の稼働を予定している。合計で13万4649枚のソーラーパネルが使用される予定で、ソーラーパネルがフロートに固定され、浸水した砂利採取場の土手か底に固定された6つの島を形成する。浮体式ソーラー・ソリューション・プロバイダーのCiel & Terre社が浮体構造を提供する。
元々は66MWの太陽光発電容量を目指していたが、当初の計画から、プロジェクトの容量拡大が発表された。Q Energyはすでに、Ciel & Terre International、Solutions 30 Sud-Ouest、Perpetum Energyなどと、同プロジェクトの運営・保守(O&M)に関する契約を締結している。
「このマイルストーンは、4年間の開発の集大成であり、よりクリーンなエネルギー源への移行を支援するという我々の決意の証です。グリーンエネルギーで持続可能な世界に力を与えるという私たちの目的を完璧に示しています。この浮体式発電所は長いシリーズの最初のものであり、当社のチームは現在、この種のプロジェクト約30万キロワットの幅広いポートフォリオを開発しています」と、Q Energy地域ソーラーディレクターのArnaud Goupil氏は述べている。
Goupil氏が指摘するように、このプロジェクトはQ Energyがフランスでより大規模な浮体式太陽光発電ポートフォリオを開発する第一歩となる。同社は、昨年9月にオランダで300MWのポートフォリオを共同開発することで合意し、今年6月には78MWのスペインのポートフォリオを「国際的に積極的な投資家」に売却した。
しかし、同社にとってフランスは依然として関心の高い国であり続けており、フランスで6GWの再生可能エネルギー発電容量を新たに建設する計画を持っている。
ヨーロッパ最大の浮体式太陽光発電所となるLes Ilots Bladinは、37,000世帯分のクリーンエネルギーを供給し、年間約18,000トンのCO2排出を削減する。
建設は今月末までに開始され、約18ヶ月かかる見込みだ。暫定的な試運転は2025年第1四半期に予定されている。
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