ヨーロッパ最大の水上太陽光発電施設が2025年に稼働開始へ

masapoco
投稿日 2023年9月24日 14:38
europe largest floating solar farm

韓国のコングロマリット、Hanwhaグループの子会社であるQ Energyが、フランス北西部のブラウンフィールドに74.3MW(メガワット)の容量を持つ浮体式太陽光発電プロジェクトの建設を開始する。

“Les Ilots Bladin”と呼ばれる浮体式太陽光発電施設は、ディジョン北部のオート=マルヌ県にある2020年に廃止された採石場跡地に設置され、「2025年初頭」の稼働を予定している。合計で13万4649枚のソーラーパネルが使用される予定で、ソーラーパネルがフロートに固定され、浸水した砂利採取場の土手か底に固定された6つの島を形成する。浮体式ソーラー・ソリューション・プロバイダーのCiel & Terre社が浮体構造を提供する。

元々は66MWの太陽光発電容量を目指していたが、当初の計画から、プロジェクトの容量拡大が発表された。Q Energyはすでに、Ciel & Terre International、Solutions 30 Sud-Ouest、Perpetum Energyなどと、同プロジェクトの運営・保守(O&M)に関する契約を締結している。

「このマイルストーンは、4年間の開発の集大成であり、よりクリーンなエネルギー源への移行を支援するという我々の決意の証です。グリーンエネルギーで持続可能な世界に力を与えるという私たちの目的を完璧に示しています。この浮体式発電所は長いシリーズの最初のものであり、当社のチームは現在、この種のプロジェクト約30万キロワットの幅広いポートフォリオを開発しています」と、Q Energy地域ソーラーディレクターのArnaud Goupil氏は述べている。

Goupil氏が指摘するように、このプロジェクトはQ Energyがフランスでより大規模な浮体式太陽光発電ポートフォリオを開発する第一歩となる。同社は、昨年9月にオランダで300MWのポートフォリオを共同開発することで合意し、今年6月には78MWのスペインのポートフォリオを「国際的に積極的な投資家」に売却した。

しかし、同社にとってフランスは依然として関心の高い国であり続けており、フランスで6GWの再生可能エネルギー発電容量を新たに建設する計画を持っている。

ヨーロッパ最大の浮体式太陽光発電所となるLes Ilots Bladinは、37,000世帯分のクリーンエネルギーを供給し、年間約18,000トンのCO2排出を削減する。

建設は今月末までに開始され、約18ヶ月かかる見込みだ。暫定的な試運転は2025年第1四半期に予定されている。


Sources



この記事が面白かったら是非シェアをお願いします!


  • PXL 20230923 2105517332
    次の記事

    【レビュー】iPhone 15 Pro Max ファーストインプレッション:大きな変化は軽量化?

    2023年9月25日 5:37
  • 前の記事

    Pixel 8に搭載される多くのAIカメラ機能がリーク、AIによる顔入れ替えやマジックエディタの全貌が明らかに

    2023年9月24日 5:39
    pixel8pros

スポンサーリンク


この記事を書いた人
masapoco

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

おすすめ記事

  • sand

    フィンランドで従来規模の10倍となる新たな砂電池が建設、町全体の暖房を1週間まかなう事が可能に

  • electric vehicle

    自動車会社は電気自動車の将来に悲観し始めている

  • mines

    アルバニアで世界最大の天然水素ガス鉱床が見つかった

  • solar panel

    CIGS薄膜太陽電池の発電効率で世界記録が更新

  • jet eurofusion

    AIが核融合実現に立ちはだかる重要な問題を解決してくれる可能性が示される

今読まれている記事