ここ数週間、「ジェネレーティブAI」がテック業界のでホットだ。GoogleとMicrosoftが、BardとBingチャットのサービスを発表し、Microsoftは問題を抱えながらもこれを既にリリースしている。また、SnapchatやSlackなど、他の企業も大規模な言語生成AIを発表している。そんな中、プライバシーに配慮した検索エンジンDuckDuckGoは、ユーザーの検索クエリに答えるために正確な要約を書くAI支援機能「DuckAssist」の最初のベータ版を開始した。これは、ブラウジングアプリとブラウザ拡張機能という形で提供される。
DuckAssistの特徴は、何千ものWebサイトから入力する他の生成型AI検索アシスタントとは異なり、WikipediaとBritannicaからのみ情報を取得し、回答生成時に誤った情報が使用されるのを防ぐように設計されているという。これは他社にはない面白いアプローチだ。
この抑制されたアプローチは、先週リリースされた「Brave Search」のAI搭載要約機との違いでもある。Brave Seachはニュースポータルからコンテンツを調達するため、場合によっては虚偽や誤解を招く情報の影響を受けやすくなっている。
DuckDuckGoは、WikipediaがDuckAssistの主要なデータソースとして選択された理由について、「幅広いトピックにおいて比較的信頼性が高く、透明性の高い組織であり、記載された引用によってそのソースを容易に追跡することができるからである」と説明している。
DuckDuckGoは、DuckAssistが、特に複雑な質問に答えようとするときに間違いを犯すことが予想されるため、奇妙な回答を得たユーザーは、サマリーボックスの下にあるリンクから匿名でフィードバックを共有するよう呼びかけている。
DuckDuckGoによると、最初の試用期間中、DuckAssistは、限られた(当面の)リソースで明確な回答を提供できるユーザーのクエリに対してのみ作動するとのことだ。
まだ検索の多くにDuckAssistが表示されることを期待してはいけませんが、DuckAssistの生成AIとWikipediaの組み合わせは、提供できるInstant Answersの数を大幅に増やせることを意味し、それが表示された場合、あなたが欲しい情報をこれまでよりも速く見つけることができる可能性が高いです。
DuckDuckGo
DuckDuckGoの価値観の中核をなす検索クエリの匿名性については、DuckAssistはプライベート検索エンジンに完全に統合されており、ユーザーのクエリや閲覧履歴は記録されないと断言している。
一部のデータはOpenAIやAnthropicなどの検索コンテンツパートナーに送信する必要があるが、個人を特定できる情報やIPアドレスがこれらの事業者と共有されることは一切ないとのことだ。
DuckDuckGoは、DuckAssistを今後数週間で徐々にユーザーに展開するとしており、これが今後数ヶ月で展開する予定の多くのAI支援機能の最初のものになることを約束している。
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