サウジアラビアが全長170kmのビルによる新たな都市の建設計画を発表し世間の注目を集めたが、コンセプトの壮大さではドバイも負けてはいない。
ZNera Space社がこのたび新たなプロジェクトのコンセプト画像を公開した。これは、世界一高いビルであるブルジュ・ハリファの周囲に、高さ550メートルの空中に浮かび上がったような巨大な円形の複合施設を配置し、空中都市を作り出そうと言う物だ。
「Downtown Circle(ダウンタウン サークル)」と名付けられたこのリング状の構造物は、地上550メートル、円周3000メートルにも及び、ブルジュ・ハリファを取り囲むように建築される。
内部は5層構造で、オフィス、商業施設、文化施設、住宅などが、2つのリングに分かれて配置される。2つのリングの間には、変化に富んだ広い緑地を提供するスカイパークと呼ばれる場所が作られるそうだ。
沼地、滝、熱帯植物、デジタル洞窟、滝、果樹、さまざまな色や種の花々が、緑のエコシステムを豊かにしています。緑の肺として、スカイパークは空気に酸素を補充することを目指し、一連の活動や研究センターを組み込む予定です。スカイパークは、オフィス、リサーチゾーン、文化、科学、教育と融合し、この空間的なハイブリッドは、都市の新しいタイプの現代的なシンボルを形成します。緑と自然のランドマークは、人々が自然と接触し、体験し、学ぶための新鮮で刺激的な舞台なのです。
ZNera Spaceは、この建物がどのように機能するかについての詳細には触れておらず、あくまでコンセプトの段階ではあるが、想定している内部の移動手段としては、時速100kmで走る鉄道システムの活用を考えているようだ。また、ソーラーパネルによる発電も行い、雨水収集システムも採用されるとのこと。
ダウンタウン・サークルはあくまでコンセプトであり、サウジアラビアの砂漠に全長170kmの都市を建設するという野心的なプロジェクトとは異なり、政府のバックアップがないため、当面は構想段階に留まると思われる。
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