5か月前に始まった、古いPCやMacをChromebookとして蘇らせる「ChromeOS Flex」のベータテストが終わりを迎え、本日正式リリースとなった。
Chrome Enterprise : ChromeOS Flex
ChromeOS Flexが安定版になり一般提供開始
ChromeOS Flexは、Googleが2020年12月に買収したCloudReadyを、2月にChrome OS Flexとして再出発させることから始まった。この「無料でダウンロードできるOS」は、アップデートを受けられなくなった古いMacやWindowsのコンピュータをChromebookに変えるものだ。
細かい話になるが、本日別の変更として、これまで「Chrome OS」と、ChromeとOSの間にあったスペースがなくなり、「ChromeOS」と言う形にGoogleはブランド名を変更したようだ。
ChromeOS Flexを実行するデバイスは、同じコードベース、タブ/アプリケーションレベルのサンドボックス、読み取り専用OS、バックグラウンドでのシステムアップデート、リリースケイデンス、数秒で起動する素早さの恩恵が受けられる。
その他、Chromeブラウザ、ユーザーインターフェイス、Androidとのクロスデバイス統合、クラウド同期(設定とブックマーク)、Googleアシスタント、ファミリーリンク、スマートロック、インスタントテザリング、周辺共有のサポートなども類似している。ただし、ChromeOS Flexは、Linuxは最新のハードウェアでサポートされているものの、AndroidアプリとPlayストアの利用については制限されている。
ChromeOS Flexは、ネットワーク経由またはUSBデバイスを介してインストールすることができる。また、インストールする前に直接起動して試してみることも出来る。GoogleのOSは、WindowsとmacOSが動作するIntelまたはAMD x86(ARMは未対応)コンピュータで動作する。
本日現在、400台以上のデバイスをFlexで動作するように認証されており、10年前のデバイスまで対応する見込みだ。認定は、音声入出力、内蔵ディスプレイ、ネットワーク、USB、Webカメラなどのコアコンポーネントが動作することを意味する。
日々、より多くの認証に取り組んでいるとのことだが、まだ認証されていないデバイスでも、ChromeOS Flexを試すことは可能だ。
早期アクセスプログラム以来、Googleは600以上の問題を解決しており、安全に快適に使えるようになっているという。また、ハードウェアの要件は次のとおりだ。
- アーキテクチャ:IntelまたはAMDのx86-64ビット互換デバイス
- RAM: 4 GB
- 内部ストレージ:16 GB以上
- USBドライブから起動可能
- BIOSの完全な管理者権限。ChromeOS FlexのUSBインストーラーから起動し、問題が発生した場合はBIOSで調整する必要がある。
- プロセッサーとグラフィックス。2010年以前に製造されたコンポーネントを使用すると、動作が不安定になる可能性がある。
- 注:Intel GMA 500、600、3600、3650グラフィックハードウェアは、ChromeOS Flexのパフォーマンス基準を満たしていない。
ChromeOS Flexは、Chromebook Recovery Utility(Chromeブラウザ)拡張機能を通じて、すべてのユーザーに対して無料で提供される。企業ユーザーは、フリート管理とサポートを受けるために、Chrome EnterpriseまたはEducation Upgradesを支払う必要がある。既存のCloudReadyのユーザーは、新しいエクスペリエンスにアップグレードされる。
コメントを残す