Microsoftの共同創設者であるBill Gates氏は、AI開発を一時停止しても、この技術がもたらす課題を解決することはできないと述べたと、Reutersが報じている。Gates氏の発言は、1,100人以上の署名者が、すべてのジェネレーティブAIラボに対して、安全策を設定するために半年間AIシステムの訓練を停止するよう求める公開書簡を発表した事を受けてのものだ。
休止の件に関して、Gate氏はこう語っている:
“ある特定のグループに一時停止を求めることが、課題の解決につながるとは思いません。明らかに、これらのことには大きな利点があります…私たちがすべきことは、厄介な領域を特定することです。誰が止めると言っているのか、世界中の国が止めることに同意しているのか、なぜ止めるのか、よくわからない。でも、この分野ではいろいろな意見があります。”
3月も終わりに近づいた頃、Gates氏は自身のブログで「ChatGPTは携帯電話やインターネットと同じくらい革命的なもの」であり、「ここ数十年で最も革命的な発明である」と発言している。これまでにもAlexaやGoogle AssistantのようなサービスでAIはあったが、ChatGPTやGoogle Bardでは、それと比較して格段に進歩していることが感じられる。
Gates氏自身がOpenAIと関わりが深いこともあり、中立な立場からの発言とは言えず、一時停止を求める書簡が聞き入れられるかどうかはまだ不明だが、週末にはイタリアの副首相Matteo Salvini氏が、同国のデータ保護局が導入したChatGPTのブロックは過剰だと述べ、批判している。これは、政治家がこうしたサービスへのアクセス制限や息の根を止めることに乗り気でないことを示唆しているのかも知れない。
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