Amazonは、生成AIに関する取り組みを強化する中、人材の育成という観点から興味深い取り組みを行っている。同社が今回発表した「AI Ready」は、世界中のAIに興味を持つ学習者を対象として、「重要なスキル」を普及させるため、生成AIに関する無料の教育コースを提供するプログラムだ。
これはすでにAmazonが提供しているAWSベースのAIスキルトレーニング・プログラムを拡張した物であり、AIと生成AIに関する8つの無料コースを提供するが、加えてAmazonは5万人以上の学生を対象としたAWS Generative AI Fellowship、学生に生成AIを紹介するCode.orgとのコラボレーションも発表している。
Amazonによると、AI職の人材に対する需要は高まっており、企業はそのスキルを持つ人材に高い給与を支払うことを望んでいるが、このコースはAmazon自身のAI製品の販売促進にも向けたものだという。Amazonは、生成AIの基礎、AIを中心としたプロジェクトの計画、AmazonのAIコードジェネレーターCodeWhispererの使い方を紹介する「非技術的な」学習を提供する。残りのコースでは、AWSの機械学習と言語モデル、そしてBedrock AIアプリメーカーについて学ぶ。
AWS EducateとAWS Skill Builderを通じて提供されるコースは、入門から上級まで幅広く、ビジネスリーダーと技術者の両方を対象としている。
AWS Generative AI Fellowshipは、Amazonが1200万ドル以上を寄付して立ち上げたもので、生成AIに関するUdacityの新しいコースを無料で受講できるものだ。目標は5万人以上の学生を支援することだという。
さらに、Code.orgとのコラボレーションには、「Hour of Code Dance Party」が含まれ、AI版 は、学生にコーディングとAIを “楽しい方法で”紹介する。
Amazonによると、すでに2,100万人がプログラムを通じてAWSクラウド・コンピューティング・スキルのトレーニングを受けており、2025年までに200万人がAIコースを利用することを望んでいるという。
Amazonの無料コースに興味がある人は、AWS Educateサイトで最初の生成AIトレーニングとCodeWhisperer入門にアクセスできる。AmazonのTranscribe音声テキスト変換ジェネレータの使い方を含む残りの無料コースは、AWS Skill Builderサイトにある。
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