現在Amazon Driveを利用している方は、早めにクラウドサービスからファイルを退避させておくか、他のクラウドストレージサービスの導入を検討した方がいいかもしれない。Amazonは、このサービスが2023年12月31日に終了することを知らせるメールを米国で送信している。
- Amazon.com : Amazon Drive FAQ
- The Verge : Amazon Drive is shutting down at the end of 2023
- 9to5Google : Amazon Drive is shutting down in 2023, no impact to Amazon Photos
「過去11年間、Amazon DriveはAmazonの顧客がファイルをバックアップするための安全なクラウドストレージサービスとして機能してきました。2023年12月31日に、Amazon Photosによる写真とビデオの保存にもっと全面的に力を入れるため、Amazon Driveのサポートを終了します。」と、Amazon Driveのユーザー宛に送られた電子メールの中でAmazonは述べている。
日本のユーザー宛にはまだメールは届いていないこと、日本のAmazonではまだ告知がされていないが、恐らく同様の措置が取られる物と予想される。
Amazon Driveは、Amazonのすべての会員は5GBまでのファイルを無料でアップロードできるサービスだ。ユーザーは写真、ビデオ、ドキュメントをクラウド上に安全に保存することができる。PCとMacユーザーはウェブブラウザを使ってAmazon Driveにファイルをアップロード、ダウンロードすることができ、AndroidとiOSユーザーはアプリを使ってサービスを利用することができる。
5GBのストレージは無料で提供されるが、月額250円で100GB、月額2,600円で2TBまでの有料サービスも提供している。
Amazonは、「Amazon Photosで写真やビデオを安全にバックアップ、共有、整理できる機能を引き続き顧客に提供していく」とメールで続けている。Amazon Photosは、写真とビデオのみに特化したクラウドストレージサービスだ。
Amazon Photosの特典の1つは、Prime会員の顧客が無制限の写真ストレージを利用できることだ。ビデオストレージに関しては、Prime会員も5GBの無料ビデオストレージに制限されている。Prime会員でAmazon Photosのビデオストレージを増やしたい場合、追加ストレージは100GBで月々260円からとなる。
実際、Amazon Driveはあまり知名度も高くなく、利用者も少なかったことから影響は大きくはなさそうだが、廃止を知らずにしばらく前にファイルを預けたままでいる人なども一定数いるだろう。そういった人々に認識を促すためにも、廃止に当たっては時間をかけて繰り返し告知を行っていく事が求められる。
とはいえ、Amazonという大企業が行うクラウドストレージサービスだからと安心してファイルを預けているユーザーへの裏切りにも繋がりかねない今回の発表はある程度批判もありそうだ。
Amazon Driveの廃止が迫っているので、Google Drive、Microsoft OneDrive、Dropbox、iCloud Drive(Appleユーザーの場合)など、ドキュメント用の代替クラウドストレージソリューションを検討してみるのがいいかもしれない。
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