Amazonは、建設中だったバージニア州アーリントンにある第2本社の建設を一時停止すると、Bloombergによって報じられている。同社はこの決定を「リモートワークを考慮したオフィスの必要性の見直し」に結びつけているが、これに先立ち約18,000人の従業員を解雇しており、テック業界に漂うコスト削減が更に続いていくことを物語るものだ。
Amazonは、ワシントンDC郊外の第2本社(HQ2)の建設によって、25,000人の雇用と25億ドルの支出を約束していた。既に同社は、210万平方フィートのメトロポリタン・パーク内に2つのタワーを含む新キャンパスの第1段階を完成させ、8000人以上を雇用している。今回の開発中止は、22階建てのオフィスタワー3棟、高さ100mの企業会議場、屋内庭園を建設する予定のPenPlace(通りの向かい側の広いエリア)の開発に影響する。また、地元のデベロッパーや建設業者、その他の企業がAmazonのスケジュールに基づいて計画を進めているため、この延期はこの地域に波及する可能性ある。
Amazonの不動産チーフであるJohn Schoettler氏は、「我々は常にスペース計画を評価し、我々のビジネスニーズに合っているか、また従業員に素晴らしい体験を提供できるかを確認しています。そして、Met Parkには14,000人以上の従業員を収容できるスペースがあるので、PenPlaceの起工を少しずらすことにしました」と、述べている。
郡が承認した計画では、正式な延長がない限り、2025年4月までに建設と認可の目標を達成する必要がある。
同社は、2017年に第2本社の候補地を全米で大々的に探した結果、アーリントンに落ち着いた。Amazonは当初、ニューヨーク州クイーンズとバージニア州北部の2つの候補地に分かれていたが、同社が受け取ることになっていた約30億ドルの金融キックバックに反対するAlexandria Ocasio-Cortez議員(ニューヨーク州選出)を含む地元の政治家や関係者からの反対に遭い、クイーンズから撤退した。Amazonがニューヨーク計画を撤回してから約10カ月後、同社はマンハッタンのウエストサイドにあるハドソンヤード地区に新しいオフィスを建設すると発表していた。
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