ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡が撮影した新しい画像の中に、奇妙な物が写っているとして話題になっている。
その奇妙な物とは、壮大な宇宙の中に、巨大な“クエスチョンマーク(?)”の形をした光の塊が写っているのだ。
この天体が何なのか正確には不明だが、銀河系のはるか外側、おそらく何十億光年も離れたところにあると、今回の観測計画に協力した宇宙望遠鏡科学研究所の教育・アウトリーチ科学者、 Christopher Britt氏は言う。一般的に言って、フィールド画像で赤く見える天体ほど、その距離は長い。これは、宇宙の加速度的な膨張により、光が我々に向かって進むにつれて引き伸ばされ、スペクトルの赤い部分に長くなるためである。
彼の推測では、このクエスチョンマークは2つの銀河が合体したものだという。
「これはかなり頻繁に見られる現象で、銀河が一生を終える間に何度も起こることです」と彼は言う。「我々の銀河系である天の川銀河も、約40億年かそこらでアンドロメダ銀河と合体するのですから」。
もちろん、こうした形をしているのは意図的なものではなく、パレイドリアとして知られる人間の知覚のクセのせいで、ランダムに配置された要素にパターンや意味が見えるのだ。
クエスチョンマークのようにきれいに見えるものを見ることはあまりないが、近くで見ると宇宙のクエスチョンマークはまったく違って見えるかもしれない。距離と遠近法の完璧な組み合わせが、この2つの物体を私たちにとって意味のあるものに見せているのかもしれない。
Sources
- ESA Webb: Herbig-Haro 46/47 (NIRCam image)
- via National Geographyc: NASA just found a question mark in space. What exactly is it?
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