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NVIDIA、AIブームの波に乗り一晩で時価総額が20兆円増加

NVIDIAは、水曜日に発表された2023-24会計年度の最初の四半期報告を受けて、株価が大幅に上昇した。この株価の急上昇は、同社が決算を発表し、生成AI技術の急激な上昇によって生まれたAIチップの需要を賄うことが出来たと述べたことを受けての物だ。

本稿執筆時点では、NVIDIAの株価は前日の308ドルから上昇し、380ドル付近に位置しており、一時390ドルを付けていた。投資家は1日で22%もの高額なリターンを得ることになった。NVIDIAの株価が急速に上昇したことで、同社は、1兆ドルクラブに加わる5番目の米国上場企業になる可能性が出てきた。

株価の急上昇に伴い、NVIDIAは時価総額が一晩で1850億ドルも増えた。同社の時価総額はIntelの総時価総額を上回るものだ。反面、Intelは取引の前半で株価を5%以上落としている。

生成AIの波の恩恵を受けているのは、NVIDIAだけではない。台湾のチップメーカーであるTSMCも、NVIDIAの好結果を受けて上昇を見せた。それだけでなく、NVIDIAの好材料は、昨夜のNVIDIAの四半期財務報告を受けて株価が13%の大幅上昇を見せたAMDにも大きな影響を与えた。

NVIDIAは、暗号マイニングのブームや自律走行など、さまざまな技術的なトレンドを経て、過去に変動を経験している。投資家向け電話会議の中で、NVIDIAのCEOであるJensen Huang氏は、同社がさまざまなAI技術に最初に投資したことで利益を得ていると指摘した。

生成AIが登場したとき、以前から準備されていたこのコンピューティング・プラットフォームのキラーアプリが発動したのです。生成AIが、情報を生成する世界のほとんどのデータセンターの主要なワークロードになりつつある今、それは非常に明確です..データセンターの予算は、加速されたコンピューティングへと劇的にシフトしていくでしょう。

NVIDIAがこの急激な株価上昇を維持できるかどうか、興味深いところだ。現状では、同社は、Apple、Microsoft、Alphabet、Amazonとともに、1兆ドルクラブに入る最初のチップメーカーとなるかも知れない。この記事を書いている時点で、NVIDIAの時価総額は9,850億ドルとなっている。

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masapoco

TEXAL管理人。中学生の時にWindows95を使っていたくらいの年齢。大学では物理を専攻していたこともあり、物理・宇宙関係の話題が得意だが、テクノロジー関係の話題も大好き。最近は半導体関連に特に興味あり。アニメ・ゲーム・文学も好き。最近の推しは、アニメ『サマータイムレンダ』

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