NVIDIA、AIブームの波に乗り一晩で時価総額が20兆円増加

masapoco
投稿日
2023年5月26日 6:37
NVIDIA Intel Hopper AI Systems With 4th Gen Xeon CPUs

NVIDIAは、水曜日に発表された2023-24会計年度の最初の四半期報告を受けて、株価が大幅に上昇した。この株価の急上昇は、同社が決算を発表し、生成AI技術の急激な上昇によって生まれたAIチップの需要を賄うことが出来たと述べたことを受けての物だ。

本稿執筆時点では、NVIDIAの株価は前日の308ドルから上昇し、380ドル付近に位置しており、一時390ドルを付けていた。投資家は1日で22%もの高額なリターンを得ることになった。NVIDIAの株価が急速に上昇したことで、同社は、1兆ドルクラブに加わる5番目の米国上場企業になる可能性が出てきた。

株価の急上昇に伴い、NVIDIAは時価総額が一晩で1850億ドルも増えた。同社の時価総額はIntelの総時価総額を上回るものだ。反面、Intelは取引の前半で株価を5%以上落としている。

生成AIの波の恩恵を受けているのは、NVIDIAだけではない。台湾のチップメーカーであるTSMCも、NVIDIAの好結果を受けて上昇を見せた。それだけでなく、NVIDIAの好材料は、昨夜のNVIDIAの四半期財務報告を受けて株価が13%の大幅上昇を見せたAMDにも大きな影響を与えた。

NVIDIAは、暗号マイニングのブームや自律走行など、さまざまな技術的なトレンドを経て、過去に変動を経験している。投資家向け電話会議の中で、NVIDIAのCEOであるJensen Huang氏は、同社がさまざまなAI技術に最初に投資したことで利益を得ていると指摘した。

生成AIが登場したとき、以前から準備されていたこのコンピューティング・プラットフォームのキラーアプリが発動したのです。生成AIが、情報を生成する世界のほとんどのデータセンターの主要なワークロードになりつつある今、それは非常に明確です..データセンターの予算は、加速されたコンピューティングへと劇的にシフトしていくでしょう。

NVIDIAがこの急激な株価上昇を維持できるかどうか、興味深いところだ。現状では、同社は、Apple、Microsoft、Alphabet、Amazonとともに、1兆ドルクラブに入る最初のチップメーカーとなるかも知れない。この記事を書いている時点で、NVIDIAの時価総額は9,850億ドルとなっている。



この記事が面白かったら是非シェアをお願いします!


  • google 3 new ways generative ai
    次の記事

    Google、検索画面での生成AI機能展開を始める(まずは米国から)

    2023年5月26日 6:52
  • 前の記事

    ChatGPT、日本を含む新たな30カ国でiOSアプリを提供へ

    2023年5月26日 5:57
    chatgpt ios app

スポンサーリンク


この記事を書いた人
masapoco

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です


おすすめ記事

  • openai

    OpenAI、15秒の音声サンプルから感情豊かで自然な音声を合成できる「Voice Engine」を発表

  • a04c35e8e555c1cc7ae1d6a5f3159856

    MicrosoftとOpenAI、1000億ドル以上をかけて超人的AI開発のためのスーパーコンピューター「Stargate」を開発する計画

  • Sam Altman TechCrunch SF 2019 Day 2 Oct 3 cropped cropped

    ベンチャーキャピタリスト、OpenAIのSam Altman氏を“誇大妄想的”と非難

  • google logo image

    Googleが非営利団体を対象に2000万ドルの資金を提供し生成AI活用を支援

  • Pixel 8 in Rose.max 936x936.format webp

    Google、方針を転換しPixel 8にもGemini NanoによるオンデバイスAI機能を搭載へ

今読まれている記事