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人間を超えるAIの実現は“あと数年”で実現するとDeepMind CEOは考えている

Google傘下ののAI研究所 DeepMindの代表が明らかにした驚くべき事実によると、人間と同じように世界を理解できる機械知能である汎用人工知能(AGI)の実現は、予想以上に早く手が届く所まで来ているという。

DeepMind CEOのDemis Hassabis氏は、The Wall Street Journal誌が主催するカンファレスの席で、「今後数年間で、非常に高性能で、非常に一般的なシステムができると思う」と、AGIの実現が今後数年以内に実現されると考えている事を明らかにした。

「その進歩が鈍る理由は見当たらない」と、ここ数年の進歩は驚異的が驚異的な物である事を述べている。

Hassabis氏は、AGIの進歩が加速する可能性があると考えており、「もしかしたら数年以内に実現する可能性がある」と述べている。

しかし、専門家は、AGIが人間の価値観によって制御され、導かれなければ、社会に深刻な害を及ぼす可能性があることを懸念している。

特定のプロンプトに基づいてテキストや画像を生成することに焦点を当てた生成AIの開発は、近年のAI資金のブームから生まれたものだ。

一方、科学者たちは、生成AIに加えて、すでにAGIにも注目している。

先月スタンフォード大学が行った調査では、コンピュータ科学者やAI研究者の56%が、AGIは今や現実のものとなっていると主張しているようだ。

生成AIとは対照的に、AGIは自分の言動を意識するため、誤った発言や曖昧な発言をする可能性が低くなる。

だがその利点とは裏腹に、開発を加速させることを懸念する専門家もいる。

AGIは、スタンフォードの調査では、AI専門家のほぼ58%が “重要な懸念”と判断し、36%が “核レベルの大惨事”につながる可能性があると回答している。

こうした懸念は大きな流れを生み、数千人の技術者やAI専門家が3月に公開書簡に署名し、倫理研究を重視するために高度なAIの開発を6ヶ月間一時停止することを求める事態にもなっている。

Elon Musk氏やAppleの共同創業者であるStephen Wozniak氏も署名している。(Musk氏に関しては、その後自身で「X.AI」と名乗るAI開発のためのスタートアップを立ち上げたこともあり、その言動の整合性に疑問が投げかけられているが)

最近、Googleの主要なAI研究チームであるDeepMindはGoogleのAI開発部門と統合され、Hassabis氏がCEOに就任したのは、いずれも同社のAGIへの歩みを早めるためである。

Hassabis氏は、DeepMindのAGI研究がすぐに社会を危険にさらすことはないだろうと強調した。

現在の目標は、より多くの商品にAIを搭載することであり、それは初代iPhoneと同じように革命的なものになると彼は考えている。

さらに、Hassabis氏は、Googleが責任を持ってAGIを作り、「科学的方法」を適用して 「基礎となるシステムが何をするのかを理解するために非常に慎重に制御された実験を行う」と述べている。

2014年にGoogleが買収したDeepMindは、無料でアクセスできるデータベースで、当時知られていたほぼすべてのタンパク質の構造を解析した結果、2億以上の予測を発表した。

Googleのエネルギーコストを40%削減する技術や、複雑な眼科疾患を特定できるAIを生み出したり、ヒトゲノムで知られているすべてのタンパク質の構造を予測したAIシステム「AlphaFold」も、病気や治療法の研究に多大な影響を与える重要な開発を行ったり、Googleのみならず、世界へのその貢献は計り知れない。


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masapoco

TEXAL管理人。中学生の時にWindows95を使っていたくらいの年齢。大学では物理を専攻していたこともあり、物理・宇宙関係の話題が得意だが、テクノロジー関係の話題も大好き。最近は半導体関連に特に興味あり。アニメ・ゲーム・文学も好き。最近の推しは、アニメ『サマータイムレンダ』

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