SpaceXは、2月27日(現地時間)、新しいStarlink 衛星「V2 Mini」の第1陣の軌道上への打ち上げを成功させた。
Starlink ミッションは、米国東部標準時の午後6時13分にフロリダ州のケープカナベラル宇宙軍基地から上空へ飛び立った。SpaceXはTwitterで、「宇宙天気の影響により、打ち上げが約5時間遅れた」と説明している。
ミッションでは、SpaceXのFalcon 9ブースターが、打ち上げからおよそ8分半後にフロリダ州沖に停泊している同社のドローンシップA Shortfall of Gravitasに着陸した。
一方、Falcon 9の上段は地球低軌道へと進み、SpaceXが数日前に発表した新しい小型衛星Starlink V2を21基搭載した。
SpaceXは通常、Starlink衛星を一度に約50個ずつ打ち上げている。しかし、21基のV2 Mini Starlink衛星は、同社のFalcon 9ロケットに搭載するために設計されたテストセットである。フルサイズはもっと大きく、SpaceXの次世代ロケット「Starship」で大量に打ち上げられる予定で、来年には初の軌道上テスト飛行を行う可能性がある。
SpaceXのCEOであるElon Musk氏によると、これらのフルサイズのStarlink V2衛星は、重量が1.25トンで、携帯電話に直接サービスを送ることができるようになるそうだ。同社は最近、T-Mobileとの提携を発表し、携帯電話への直送サービスを提供する。
つまり、名前とは裏腹に、今週軌道に打ち上げられたV2 Miniは、SpaceXがこれまで大量に軌道に上げてきたV1 Starlink衛星よりも実は大きいのである。miniなのは、あくまでも“V2の中で“である。
日曜日のツイートで、SpaceXは、「V2 Miniには、より強力なフェーズドアレイアンテナやバックホール用のEバンドの使用などの主要技術が含まれており、Starlinkが初期の反復に比べて衛星あたり〜4倍の容量を提供できるようになる」と書いている。
これとは別に、SpaceXは、V2 Miniがこれまで宇宙で使われたことのないアルゴンホールスラスタを搭載していることも述べている。この新しいスラスタは、「我々の第一世代のスラスタに比べて、推力が2.4倍、比推力が1.5倍」だとSpaceXは説明している。
SpaceXはこれまでに4,000個以上のスターリンク衛星を軌道に打ち上げ、さらに約3万個の衛星を配備する承認を申請しているが、一部の科学者は潜在的に危険な行為と見て反対運動を起こすに至っている。一方、NASAとSpaceXは、ISSへのCrew-6ミッションの打ち上げを、地上システムの問題を理由に月曜日の朝、カウントダウンの後半に中止した。
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