Samsungの3nm GAAプロセスの歩留まり率が大幅に改善「完璧なレベル」に達したと報じられる

masapoco
投稿日
2023年1月12日 11:17
3nm Chip Production main3 845x563 1

Samsungは、2022年9月に3nm GAAプロセスチップの量産を開始したが、当初懸念されていた低い歩留まり率は、最近大幅に改善されたようだ。The Korean Economic Dailyは、業界関係者の話として、最近Samsungの3nmプロセスの歩留まり率が大幅に向上した事を報告している。

関係者の話では、Samsungの第1世代3nmプロセスノードの生産歩留まりは「完璧なレベル」に達しているとのことだ。ただし、具体的な歩留まり率については触れられていない。

以前は、TSMCの歩留まり率が80%と言われていたところ、Samsungは10%というまさに期待外れの水準にとどまっていた。この改善により、QualcommとMediaTekは、この次世代プロセスでのスマートフォン用SoCの開発に興味を示す可能性がある。

以前、Qualcommは、ウェハのコストが高いため、次期Snapdragon 8 Gen 3を3nmプロセスで量産するかどうか迷っていると報じられていた。この決定は、AppleがiPhone 15 ProとiPhone 15 Ultra向けにA17 Bionicを発表する際に、大きなアドバンテージを与えることになるジレンマがあった。Samsungが戦略的な価格をQualcommに提示すれば、この状況は変わる可能性もある。

歩留まりが向上したことで、Samsungの関係者は「第2世代の3nm GAAプロセスを遅滞なく開発している」とも述べている。これらのチップが関連顧客に提供される時期は確認されていないが、Samsungが2024年のいつかには量産を開始する可能性が高い。現在、2022年9月の統計によると、Samsungは世界のファウンドリ市場で16.4%のシェアを占めており、TSMCは53.4%のシェアでこの分野で圧倒的地位を占めている。

SamsungがTSMCの座を脅かすことは当分ないだろうが、少なくとも、3nmのGAA歩留まりをさらに向上させることは、QualcommやMediaTekなどの企業を再び呼び戻すことにもなり、最終的にはまたユーザーにとっても好ましい結果をもたらすだろう。


Source



この記事が面白かったら是非シェアをお願いします!


  • ai robot
    次の記事

    AIと仕事の未来 – 5人の専門家が語る、ChatGPT、DALL-E、その他のAIツールがアーティストやナレッジワーカーに意味するもの

    2023年1月12日 12:01
  • 前の記事

    2022年第4四半期のPC販売台数落ち込みが過去最悪を記録

    2023年1月12日 10:47
    desktop PC

スポンサーリンク


この記事を書いた人
masapoco

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です


おすすめ記事

  • TSMC FAB18

    TSMCの3nmノードが急成長、2024年は収益の20%以上を占める可能性

  • UXL logo

    NVIDIAのAI市場支配からの脱却を目指しGoogle、Intel、Qualcommらが協力

  • GDDR7 DRAM PR main1

    Samsung、NVIDIA GTCで32Gb/秒GDDR7メモリ・モジュールを披露

  • Samsung Semiconductor Chip Plant Pyeongtaek Campus South Korea

    Samsung、独自AIアクセラレータ「Mach-1」を2025年にも発売しNVIDIAに対抗へ

  • Intel glass substrate 5

    Samsung、ガラス基板搭載チップの市場投入に向けた動きを加速

今読まれている記事