Google(グーグル)のミドルレンジスマートフォンである、「Pixel A」シリーズは、Pixel 6aに代表されるように、手軽な価格で上位機種と同じチップを搭載し、Googleが提供する最新のAIコンピューティングによる優れた体験が得られると言うことで人気のモデルだが、価格を抑えるために多くのコストダウンが図られている。それは、ディスプレイのダウングレードだったり、筐体が安価な素材に置き換えられるなどによって図られているが、次期「Pixel 7a」では、Pixel 6a程に機能が省かれた形にはならず、よりPixel 7に近い性能を持つものになりそうだ。ただし、その分価格が上がる可能性も考えられる。
開発者でリーカーのKuba Wojciechowski氏がAndroid 13 QPR1 Beta 1のソースコードから、新たなデバイスLynx(L10)というコードネームを発見して以来、この謎のデバイスは、Pixel UltraまたはPixel Miniではないかと考えられていた。しかし、Wojciechowski氏の新たなリークは、このデバイスが実はPixel 7aであることを示唆している。
Wojciechowski氏によると、デバイスのカメラドライバを調査した結果、「Pixel 7/Proの『Pixel 22 Premium』ではない、『Pixel 22 Mid-range』の参照を発見した」とのことだ。これはつまり、Pixel 7、Pixel 7 Proよりも下位に位置する、Pixel 7aの存在を示唆するものだろう。
さらにWojciechowski氏は、情報筋からPixel 7aが90Hzの1080pディスプレイを搭載する可能性があるとの情報を得たようだ。もしこれが本当ならば、90Hzディスプレイの採用は、これまでのAシリーズディスプレイで用いられていた60Hzに比べて、大幅な改善になり、ディスプレイのリフレッシュレートに関して言えば、Pixel 7と同等になることになる。さらに、5Wでのワイヤレス充電にも対応するとの情報を得たようだ。
また、Pixel 7aでは、カメラ設定が変更される可能性もあるとのこと。コードネーム“Lynx”については、これまでGN1、IMX787、IMX712のレンズを搭載する可能性があるという噂があった。しかし、Wojciechowski氏によると、GN1は削除され、カメラセンサーは「専用の望遠レンズがなく、『l10_wide』(IMX787)、『l10_UW』(IMX712)と呼ばれている」とのことだ。ここら辺はそもそもPixel 7にすら望遠カメラがないので、より安価なPixel 7aにも望遠カメラが搭載されないのは当然のことだろう。だが、Lynxは広角、超広角の2カメラ構成になると言うことで、よりPixelの安価版である可能性が高まったわけだ。
これらの噂が本当であれば、Pixel 7aでは、6aで感じた多くの不満が解消される可能性が高く、さらに人気が出そうだ。
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