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ポールスター、初の電動SUV「ポールスター3」(Polestar 3) を正式発表

ポールスター(Polestar)は、デンマークのコペンハーゲンで開催された特別イベントで、新しいフルサイズ電気SUV「ポールスター3」(Polestar 3)を初公開した。ボルボの高級部門子会社であるポールスターは、ラインアップを拡大し、高級EVの分野でさらに地位を確立しようとしている。

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ポールスターのCEOであるトーマス・インゲンラス(Thomas Ingenlath)氏は、「私たちは、パフォーマンスのDNAを核に、デザイン、イノベーション、サステナビリティの境界を押し広げる電気自動車を作ることに専念しています」と述べている。新興メーカーでありながら、既にこのブランドはそのデザイン性、パフォーマンスなどで、多くの注目を集め、富裕層の顧客を獲得し続けている。

親会社のボルボ(Volvo)が近々発表するEX 90と同じ新しい電動プラットフォームを採用したポールスター3は、独自のデザイン言語、パフォーマンス志向のエンジニアリング、高級感のある素材でその存在を際立たせている。「最初から最後までポールスターとして設計され、電気自動車時代のSUVを再定義する車です」とインゲンラス氏は述べている。

コンセプトカー「ポールスター プリセプト(Polestar Precept)」の多くの要素が取り入れられ、機能とラグジュアリー性が同居した独自のデザインは、特徴的なデュアルブレードヘッドライトやクリーンなフロントフェイスに現れており、先進の安全機能と運転支援機能のための無数のカメラとセンサーが搭載されている。

インテリアでは、アニマルウェルフェア認証のレザーやリサイクルポリエステルから作られたスエード調のテキスタイル「マイクロテック」など、サステイナブルマテリアルの使用が進められている。

また、他の多くのEVと同様、パノラミックガラスルーフを採用し、車内に自然光が降り注ぐようになっている。

ポールスター 3のディスプレイは、縦長の大型タブレットとなっている。インターフェイスは、Android Auto OSを搭載し、OTA(Over-the-Air)ソフトウェアアップデートが可能だ。

発売時、ポールスター3は、リア・パワー・バイアスとアダプティブ・エア・サスペンションによるアクティブ・シャシー・コントロールを備えた長距離デュアルモーター構成となる。出力は489ps、トルクは840Nmで、0-100km/h加速は4.9秒となる。オプションのパワーパックでは、最高出力517ps、最大トルク909Nmに引き上げられ、0-100km/h加速のタイムが0.3秒短縮され、4.6秒を実現する。航続距離は公式には発表されていないが、ポールスターは111kwhのバッテリーパックを使用した場合、約480kmになると予想している。また、このモデルは双方向充電に対応しているため、移動式発電機として使用したり、送電網に電力を供給することも可能だ。

多くのEV新興企業と異なり、ポールスターはボルボの拡張性とエンジニアリングの専門知識の恩恵を受けながら、完全に独立した専門の設計チームを維持している。そういった経緯もあり、インゲンラス氏は、独自性への期待や要求が高まり続けるプレミアム自動車分野で、同社が成功することを楽観視しているようだ。

ポールスター3は当初、中国の盧溝橋(現在ポールスター2が生産されている)で生産されますが、北米やその他の市場向けのモデルは、最終的にボルボ・カーズの米国リッジビル工場で生産される予定であり、ポールスターの供給・流通能力を強化するものとなるだろう。欧州での価格は83,900ユーロからとなる。日本での導入は未定だ。

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masapoco

TEXAL管理人。中学生の時にWindows95を使っていたくらいの年齢。大学では物理を専攻していたこともあり、物理・宇宙関係の話題が得意だが、テクノロジー関係の話題も大好き。最近は半導体関連に特に興味あり。アニメ・ゲーム・文学も好き。最近の推しは、アニメ『サマータイムレンダ』

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