中国の宇宙飛行士が宇宙で稲の栽培に成功

5月29日、北京で行われた中国の新世代有人宇宙船プロトタイプの再突入モジュールから宇宙実験を取り出す作業員たち(Image Credits: SU DONG/FOR CHINA DAILY)

は世界の主食作物の一つであり、世界人口の半数以上が常食している。そんな重要作物である米について、新しく打ち上げられた中国の宇宙実験室「文旦」の中で、微小重力下での栽培が実現したとのことだ。

文旦は7月に打ち上げられ、中国の新しい宇宙ステーションの天河モジュールと合流した。当初は8つの実験が行われ、その中には微小重力下での稲の栽培を試みる実験も含まれていた。

稲は通常、4ヶ月で約15cmに成長するが、「文旦」の茎は7月の実験開始以来、成熟サイクルを全うすることができなかった。しかし、地球上の同種の植物と比較すると、順調に育っているようだ。

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宇宙ステーション「天宮」での稲作(Image Credits: CGTN)

実は、この実験では2種類の米が発売された。高芽種は生後1カ月で30センチ近く、矮性種は5センチ程度になった。どちらも地球上の稲の中ではトップクラスの成長量だ。

実験に使用したのは稲だけではない。科学者たちは、シロイヌナズナを加えた。これは、遺伝子の突然変異を研究するためによく使われる植物で、宇宙で実験をするときに特に役に立つ。

米と突然変異の研究は、どちらも宇宙飛行の長い歴史を持っている。アポロ11号の宇宙飛行士は、月への旅の間、フリーズドライのチキンと米を食べた。また、宇宙での農業には必ず米が含まる。そのため、これは正しい方向への一歩なのだ。

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天宮宇宙ステーションで生育するシロイヌナズナ(Image Credits: Chinese Academy of Sciences)

また、中国が米を宇宙へ送るのは今回が初めてではない。2020年11月、嫦娥5号が月を周回する際に、いくつかの米が便乗した。他の作物も同様に、中国の他の宇宙船に乗ったことがある。宇宙の放射線環境に耐えられる米は、地球に戻ってから植えると収量が増えるため、これらの作物の収量を向上させることに焦点を当てた研究だ。現在、200種類以上の作物がこの方法で改良され、実験が続けられている。

宇宙で米の栽培に成功したのは、今回が初めてではない。インドネシアの学生チームは、2016年にISSで微小重力下での米の栽培効果を実験している。

今のところ、実験は順調に続いており、実験を行っている科学者たちは、微小重力下で育てたことで何か大きな違いがあったかどうかを調べるために、地球に持ち帰ることのできる種を手に入れたいと考えている。もしそうでなければ、これらの実験は、世界で最も重要な作物の1つであるサツマイモの宇宙での明るい未来を指し示すものになるかもしれない。

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この記事を書いた人

TEXAL管理人。学校の授業でMS-DOSを使っていたくらいの年代。Windows95の登場で衝撃を受け、テクノロジー業界に興味を持つ。以来ガジェット・ゲーム情報を追い続けてうん十年。大学では物理を専攻していたこともあり、物理・宇宙関係の話題も大好き。

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