Googleがオンラインで開催したカンファレンス「Google I/O 22」において発表された、「Pixel Watch」は発売が今年の秋とのことでまだ少し先になるが、そのスペックについて気になる情報が9to5Googleから報じられた。
- 先日発表された「Pixel Watch」は、SamsungのExynos 9110を搭載している模様。
- Exynos 9110は2018年に初代Glaxy Watchと共に登場している10nmの古いチップだ
- 最新のGalaxy Watch 5は5nmの「Exynos W920」を搭載しており、ハードウェアスペックでは圧倒的に優位になる可能性
Pixel Watchは登場から4年も経っている古いチップを搭載する可能性
9to5Googleによると、今年後半に発売されるGoogle初のスマートウォッチには、4年前のExynosプロセッサーが採用されるとのことだ。具体的には、Pixel Watchは、2018年に初代Galaxy Watchで採用された「Exynos 9110」チップセットを搭載していると報じている。
どうしてそんなにも古いチップを採用したのか?それについては、もちろん理由は不明だが、Pixel Watchの開発が、かなり早い段階から行われていたからではないかと、9to5Googleは考えている。そして、Samsungが5nmの最新チップ「Exynos W920」を搭載したGalaxy Watch 4を2021年末に発売したときには、Googleがチップセットを変更するには遅すぎたのかもしれない。Exynos 9110と比較すると、Exynos W920はCPUが20%、グラフィックスが1000%高速化されており、遙かに高速になっている。
だが、ここでGoogleの選択を責める訳にはいかないだろう。Galaxy Watch 4以前のWear OSスマートウォッチを取り巻くエコシステムでは、4年前のExynos 9110でさえ、その後2020年にリリースされたSnapdragon Wear 4100+より電力効率が良いという状況だったからだ。Qualcommの最高のウェアラブルチップセットは12nmプロセスで製造されていたが、Exynos 9110は10nmプロセスで製造されていたのだ。
Pixel Watchが市場に出る頃には、SamsungはGalaxy Watch 5を発売していることだろう。Pixel Watchは300mAhのバッテリーを使用していると言われており、Galaxy Watch 5の572mAhのバッテリーと5nmのチップセットには歯が立たないかもしれない。ただし、Googleはハードウェアスペックのみを重視するのではなく、OSも含めた統合的な視点で勝負をするつもりのようだ。
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