GeForce RTX 4090グラフィックスカード用のGPUとなる、NVIDIAの「Ada Lovelace GPU」は、これまでにリリースされた中で最も消費電力の多いGPUになりそうだ。噂ではすでにこの次世代GPUの非常識な消費電力の情報が出回っているが、Moore’s Law is Deadは最新のビデオで、この噂に信憑性を加える新たな情報を提供している。
Moore’s Law is Dead : RTX 4090 600w TBP Leak: Lovelace is CONFIRMED to be INSANE! (+ RX 6×50 XT Update)
- NVIDIAの次期フラッグシップGPU「AD102」を搭載するRTX 4090はTBP600Wになる模様
RTX 4090はリファレンスモデルで既にTBP600Wのモンスター
少し前に報告された情報では、大電力食いのNVIDIA AD102 GPUは、850WのTBP(Total Board Power)にもなると言われていた。これは実際はプロトタイプであったため、その後AD102 GPUが最適化されたことで、NVIDIAのフラッグシップグラフィックカードの最新のTBPは、600W程度になると言われている。
今回のMoore’s Law is Deadの動画によると、NVIDIA GeForce RTX 4090のTBPはリファレンスで600Wとなるそうだ。これはリファレンスモデルでの話なので、当然のことながらカスタム設計では更に高くなる可能性もある。実際にGeForce RTX 3090 Tiで、450W TBP(リファレンス)を超えて最大516W(カスタム)にもなるモデルが出てきたように、Ada Lovelaceベースのカードについても同じことが言えるだろう。
GeForceRTX4090は、うわさでは2022年第3四半期に発売される最初のRTX40シリーズカードになる可能性がある。この場合、AMDのNavi 31が登場するまでNVIDIAはしばらくは性能面でトップを維持できるだろう。ただし、AMDの誇るMCM設計のおかげで、その後は効率部門で深刻な打撃を受けることも予想される。
NVIDIA CUDA GPU(一部リーク情報による)暫定版
TU102 | GA102 | AD102 | |
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フラッグシップSKU | RTX 2080 Ti | RTX 3090 | RTX 4090? |
アーキテクチャ | Turing | Ampere | Ada Lovelace |
プロセス | TSMC 12nm NFF | Samsung 8nm | TSMC 4N? |
ダイサイズ | 754mm2 | 628mm2 | 〜600mm2 |
グラフィックス処理クラスター(GPC) | 6 | 7 | 12 |
テクスチャ処理クラスター(TPC) | 36 | 42 | 72 |
ストリーミングマルチプロセッサ(SM) | 72 | 84 | 144 |
CUDAコア | 4608 | 10752 | 18432 |
L2キャッシュ | 6 MB | 6 MB | 96 MB |
理論上のTFLOP | 16.1 | 37.6 | 〜90 TFLOP? |
メモリタイプ | GDDR6 | GDDR6X | GDDR6X |
記憶容量 | 11 GB(2080 Ti) | 24 GB(3090) | 24 GB(4090?) |
メモリバス | 384ビット | 384ビット | 384ビット |
メモリ速度 | 14 Gbps | 21 Gbps | 24 Gbps? |
メモリ帯域幅 | 616 GB / s | 1.008 GB / s | 1152 GB /秒? |
PCIeインターフェース | PCIe Gen 3.0 | PCIe Gen 4.0 | PCIe Gen 4.0 |
TGP | 250W | 350W | 600W? |
リリース | 2018年9月 | 9月20日 | 2H 2022(予定) |
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