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OpenAIは年間13億ドルの収益を目標としている

OpenAIのCEOであるSam Altman氏が、同社の年間売上高目標を13億ドルに設定している事を社内で発表した事がThe Informationによって報じられている。

これは夏にリークされた年商10億ドルを30%上回る数字で、すでに投資家の予想を上回ったと言われている。新しい数字は、月収1億ドル以上を示唆するものだ。

最大の収益の柱は、ChatGPT Plusのサブスクリプションである。The Informationによると、ChatGPT Plusを提供していない昨年のOpenAIの売上はわずか2800万ドル、損失は5億4000万ドルだった。

ここ数ヶ月の増収と急成長により、OpenAIの新たな評価額は最大900億ドルに達すると推定されている。目標は、従業員がその水準で株式を外部投資家に売却できるようになることだ。

OpenAIのGPT-4などの運営費がどの程度なのか、そしてそれが収益を上回っているのかどうかということは外部の人間には明らかにされていない。そして収益が急速に伸びているにもかかわらず、生成AIのコストが高く、新モデルの研究開発に投資しているため、OpenAIが損失を出している可能性もある。

さらに、GPTモデルがAPIを通じてMicrosoftのクラウドで実行される場合、MicrosoftはOpenAIの収益を共有している。同時に、MetaのLlamaや、数週間後に大規模なマルチモーダルモデル「Gemini」で市場に参入するGoogleなど、他のLLMとの競争も激化している。OpenAI APIを介したあらゆる新しいサービスもまた、ChatGPTにとっては、たとえ小さなものであっても競争相手なのだ。

そのためもあってか、OpenAIはすでに多角化の方向性を打ち出している。同社はAIチップ市場エンドユーザー向けハードウェア事業の両方を視野に入れている。新しいセグメントを開発するには数年かかるかもしれないが、同社は両方のシナリオについて具体的な計画を持っていると言われている。

だが、現時点では生成AI市場におけるChatGPTのシェアは圧倒的だ。ウェブ統計を見てみると、新技術をめぐる話題のほとんどがChatGPTによってもたらされていることが強く示唆されている


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masapoco

TEXAL管理人。中学生の時にWindows95を使っていたくらいの年齢。大学では物理を専攻していたこともあり、物理・宇宙関係の話題が得意だが、テクノロジー関係の話題も大好き。最近は半導体関連に特に興味あり。アニメ・ゲーム・文学も好き。最近の推しは、アニメ『サマータイムレンダ』

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