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世界初の人工エネルギー島建造プロジェクトが動き出す

(Credit: Elia)

世界初の人工エネルギー島「Princess Elisabeth Island」が環境許可を取得し、建設に向かって動き出した。

Princess Elisabeth Islandは、洋上風力発電所を本土や近隣諸国のエネルギーシステムに接続する、ベルギー海域における未来の電気ハブである。

ベルギー電力公社であるEliaがこのプロジェクトの開発者であり、Eliaが2023年1月に申請した許可の取得が重要なマイルストーンとなる。建設には2024年3月から2026年8月までの2年間を要する。

Princess Elisabeth Islandは、直流(HVDC)と交流(HVAC)を組み合わせた世界初の人工エネルギー島となる。この高圧インフラは、2026年末までに合計3.5ギガワット(GW)の新しい発電容量が稼動する予定の、同名の洋上風力発電所「Princess Elisabeth Zone」にある近隣の洋上風力発電所からエネルギーを収集する。同時に、サッカー場12個分の広さを持つこの巨大なプラットフォームは、イギリス(ノーチラス)とデンマーク(トリトンリンク)における将来のハイブリッド相互接続プロジェクトのハブとしても機能する。ベルギー沿岸から約45キロ離れた北海に位置するこの島には、メンテナンスチームが容易にアクセスできるよう、小さな港とヘリコプター・プラットフォームも設置される。

島の建設は2024年初めに始まり、2026年8月まで続く。2026年から2030年にかけて、電気インフラが建設され、運用が開始される。

Princess Elisabeth Islandは、2030年までにすべての風力発電所と本土に完全に接続される予定だ。プロジェクトの様子は以下のビデオでご覧いただける:


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masapoco

TEXAL管理人。中学生の時にWindows95を使っていたくらいの年齢。大学では物理を専攻していたこともあり、物理・宇宙関係の話題が得意だが、テクノロジー関係の話題も大好き。最近は半導体関連に特に興味あり。アニメ・ゲーム・文学も好き。最近の推しは、アニメ『サマータイムレンダ』

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