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PS5等の次世代ゲーム機でのパフォーマンスアップを果たしたUnreal Engine 5.3がローンチ

Epic Gamesは2021年にUnreal Engine 5の最初の早期アクセス版を発表し、2022年には開発者向けに一般公開した。Epic Gamesの『Fortnite』はこの最新のエンジンを採用しているが、サードパーティのゲームがこのエンジンを使用するようになったのは、ここ1年のことだ。

だが採用ゲームがまだ少ないとは言え、Epic GamesはUnreal Engine 5のアップデートを堅実に続けている。本日Epic Gamesは、開発者向けにUnreal Engine 5.3をリリースした事を発表した。このバージョンには、多くの改善と実験的な新機能が含まれている。

このバージョンでの大きな変更点のひとつは、特にPCゲーム以外の強化で、Xbox Series XやPlayStation 5などの次世代ゲーム機でのゲーム パフォーマンスを向上させるために、Epicが多くの改良を加えたことだ。Epicによると、これらの改善により、このエンジンを使用するゲームでは最高60fpsを実現できるようになるとのことだ:

具体的には、Naniteは、葉を含むマスクされたマテリアルに対してより高速なパフォーマンスを発揮し、新しいExplicit Tangentsオプションにより、より幅広いサーフェスを表現することができます。一方、ハードウェア・レイ・トレーシングを備えたLumenは、複数の反射バウンスを含む拡張機能を備え、コンソール上でより高速なパフォーマンスを発揮します。

これらの改良に加え、Unreal Engine 5.3 の新機能の中には、より高度なボリューメトリック エフェクトを提供するものもあり、ゲーム開発者は煙や炎などのエフェクトをより効果的に追加することができる。

また、スケルタル・エディターと呼ばれる実験的な新機能も追加され、ゲームのキャラクター・モデリングやアニメーションに役立つはずだとEpicは述べている:

迅速なプロトタイプ作成から最終的なリギングまで、DCC アプリケーションへのラウンドトリップが不要なため、より多くのキャラクタのワークフローを完全に Unreal Editor で実行できるようになります。

だが、Unreal Engine 5.3 はリリースされたばかりなので、このような機能を備えた UE5 のゲームが発売されるまでには、1 年以上かかるかも知れない。


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masapoco

TEXAL管理人。中学生の時にWindows95を使っていたくらいの年齢。大学では物理を専攻していたこともあり、物理・宇宙関係の話題が得意だが、テクノロジー関係の話題も大好き。最近は半導体関連に特に興味あり。アニメ・ゲーム・文学も好き。最近の推しは、アニメ『サマータイムレンダ』

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