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NVIDIAはH100 GPUの販売で1,000%の利益を得ている可能性

NVIDIAの最新のAI処理用GPU「H100」は需要が非常に高く、同社に大きな利益をもたらしている。このAIチップは、次の大きな生成AIモデルを構築しようと競争する研究者やハイテク企業から、かつてないほどの関心を集めている。

メディア『Barron’s』のシニア・ライター、Tae Kim氏は、NVIDIAはAI向けGPUの売上から莫大な利益を得ている可能性を指摘している。

彼は、投資銀行会社Raymond Jamesの情報を引用し、H100 GPUの製造コストは3,320ドル程度と見積もっているが、小売価格が平均25,000ドルから40,000ドルであることから、これは最大1000%の利益を意味する。だが、これが大まかな数字であることは確かであり、NVIDIAは潜在的にもっと儲けている可能性もありそうだ。

先の報道によると、TSMCは今年、55万個のH100 GPUをNVIDIAに納入する予定であり、2023年には137億5000万ドルから220億ドルのH100の売上が見込まれるという。チップあたりのマージンは60~90%と推定されるため、NVIDIAは今年だけでH100の販売から100億ドル以上の利益を上げる可能性がある。

このAIアクセラレータは同社にとって金の卵になりつつあり、一部ではH100 GPUが融資の担保に利用される事もあるようだ。

ジェネレーティブAIブームがNvidia製品への意欲を煽る

このH100 GPUの前例のない需要の原動力は、もちろん世界中の研究者が次のChatGPTを開発しようと競争している生成AIブームにある。NVIDIAの主な顧客には、Microsoft、Google、米国のOpenAI、中国や中東のハイテク企業も含まれる。

Foxconnのような企業は、AIアクセラレーション市場は2027年までに1500億ドル規模になると予測している。この商機を逃さないように、NVIDIAは最近、生成AI用途に向けて、別のAIスーパーチップを発表している


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masapoco

TEXAL管理人。中学生の時にWindows95を使っていたくらいの年齢。大学では物理を専攻していたこともあり、物理・宇宙関係の話題が得意だが、テクノロジー関係の話題も大好き。最近は半導体関連に特に興味あり。アニメ・ゲーム・文学も好き。最近の推しは、アニメ『サマータイムレンダ』

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