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ピザを食べると健康に良いのか?イタリアの研究者が関節リウマチの症状軽減を報告

イタリアの国民食と言えばピザとパスタだが、これらは太ったり、不健康な食品と思われている反面、実は意外と健康に良い事が研究から明らかになっている。例えばパスタはGI値が41しかなく、白米やパンより遥かに太りにくい食品である(ただし、もちろんいくら食べても太らないというわけではない)事が研究によって示されているが、今回、新たな研究はもう一方の国民食“ピザ”に焦点を当てた物だ。イタリアで行われた新しい研究によると、ピザは関節リウマチにも効く可能性があるという。

雑誌『Nutrients』に掲載されたこの研究は、イタリアのいくつかの都市と、一人当たりアメリカ最大のイタリア系ディアスポラコミュニティがあるとされるロードアイランド州プロビデンスの研究者によって行われた。

この研究では、科学者コンソーシアムが、関節リウマチと診断された18歳から65歳のイタリア人365人の食習慣に関する事前調査のデータを調査した。

2018年から2019年にかけて実施されたこの調査の結果を用いて、科学者たちは、少なくとも週に1回ピザを半分食べる人は、月に2回以下しか食べない人に比べて関節炎の症状が軽減することを発見した。興味深いことに、重症度の高い関節リウマチの人は、より多くのピザを食べることで、症状の改善が強く見られる傾向にあったようだ。

「我々はトマトソースの貢献を評価することができなかったにもかかわらず、これらの有益な効果は、おそらくモッツァレラチーズと、より少ない程度に、オリーブオイルによって促進されました」と、研究者らは語っている。

ただし、ここで重要なのは、イタリアのピザが、日本で一般的なピザチェーン店である「ピザーラ」や「ピザハット」のマヨネーズやソーセージたっぷりのジャンキーなメニューとは異なり、新鮮な、脂肪の少ない小麦粉、モッツァレラチーズ、バジル、チェリートマトなど、ヘルシーな食材を使っている点は注意が必要だろう。


論文

参考文献

研究の要旨

我々の知る限り、関節リウマチ(RA)の疾患活動性の調節におけるピザとその食材の役割を調査した研究はこれまでない。我々は、ピザ発祥の地であるイタリアからの365人の参加者を含む最近の横断研究によって、この疑問を評価した。利用可能な各ピザ関連食品/グループ(すなわち、ピザ、精製穀物、モッツァレラチーズ、オリーブ油)の三分位消費カテゴリーを独立変数とし、利用可能な各RA活動性指標(すなわち、C反応性蛋白を用いた28関節の疾患活動性スコア(DAS28-CRP)、および簡易疾患活動性指標(SDAI))を従属変数として、複数のロバスト線形回帰モデルおよびロジスティック回帰モデルを当てはめた。層別解析は、疾患の重症度または期間によって行われた。ピザを週1回以上(対月2回以下)食べる参加者は、疾患活動性に対して有益な効果を報告し、その有意な減少は〜70%(全体解析)、80%(より重篤な層)であり、有意なβ係数はDAS28-CRPで-0.70、SDAIで-3.6(全体解析)、-1.10、-5.30(それぞれ長期RA、より重篤なRA)であった。ピザに関連した食品群では、モッツァレラチーズとオリーブオイルが、特に重症層で有益な効果を示した。ピザおよび関連食品群のRA疾患活動性に対する有益な効果を確認するためには、今後のコホート研究が必要である。

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masapoco

TEXAL管理人。中学生の時にWindows95を使っていたくらいの年齢。大学では物理を専攻していたこともあり、物理・宇宙関係の話題が得意だが、テクノロジー関係の話題も大好き。最近は半導体関連に特に興味あり。アニメ・ゲーム・文学も好き。最近の推しは、アニメ『サマータイムレンダ』

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