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Adobe、AIによって“画像の写っていない部分”を生成する「生成拡張」機能をPhotoshopに搭載

Adobeは、Photoshopベータ版において、生成AIを用いることで、オリジナルの写真やアート作品で描かれていない“外側”を生成拡張する“アウトペインティング”機能である「生成拡張(Generative Expand)」機能を追加したことを発表した。

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生成拡張の使用前
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生成拡張の使用後

生成拡張は、既にAdobe Fireflyベータ版にてテストされていた機能だ。デスクトップPhotoshopアプリのベータ版では、切り抜きツールでアートボードを拡大し、「生成」をクリックすることで余白の部分に生成AIが作成したコンテンツが埋め込まれ、既存の画像とシームレスに調和する作品が完成するというものだ。

BEFORE Generative Expand Beach Image

OpenAIのDALL-Eが、同様のアウトペインティング機能を追加した時には、有名な「真珠の耳飾りの少女」が雑然とした部屋の中に佇んでいる様子が生成され話題を呼んだ。

ただし、Photoshopの生成拡張は、これに比べると幾分使いやすそうだ。DALL-E では、絵を拡大するには小さな正方形を追加する必要があるが、何をすればよいか明確ではなかった:絵を拡大するために絵そのものを描写するのか?画家が作成したであろうシーンを提案するのか?Photoshop は、生成拡張でで両方のアプローチを試している。

同時に、Photoshopベータ版の生成AIテキストプロンプトは、100以上の言語で動作するようになった。コンテンツ制作に英語を使う必要はない。

生成拡張と、より幅広いテキスト・プロンプトのサポートは、Photoshopベータ版アプリをアップデートすれば利用できるようになるはずだ。Adobeは、この秋にさらなる生成AI機能が登場することを予告しているので、そう遠くないうちに、よりクリエイティブなツールを手に入れることができるだろう。


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masapoco

TEXAL管理人。中学生の時にWindows95を使っていたくらいの年齢。大学では物理を専攻していたこともあり、物理・宇宙関係の話題が得意だが、テクノロジー関係の話題も大好き。最近は半導体関連に特に興味あり。アニメ・ゲーム・文学も好き。最近の推しは、アニメ『サマータイムレンダ』

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