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Appleの機械学習リーダーが非営利のAI研究所を率いるために退職

コンピュータービジョンの専門家Ali Farhadi氏は、2020年1月からAppleのAIおよびMLイニシアチブを率いた後、アレン人工知能研究所(AI2)に戻り、最高経営責任者となる。彼はYOLO Object detectionの開発者でもあり、Appleに入社する前の2014年からAI2のシニアリサーチマネージャーを務めていた。

Farhadi氏は7月31日より、アレン人工知能研究所(AI2)のCEOに就任する。この異動により、Farhadi氏はAIの研究とエンジニアリングを行う非営利団体の仕事を監督することになる。

ワシントン大学のAI教授であるFarhadi氏は、2015年にAI2に入社し、コンピューター・ビジョン・チームで働いた。その後、ディープラーニングの新興企業Xnor.aiを共同設立し、2020年にAppleに2億ドルで買収された。

Appleで機械学習への取り組みを率いた後、Farhadi氏はAI2に再入社し、組織を率いることになった。AI2は世界中に200人以上の研究者とエンジニアを擁し、AIによる科学、医療、会話の進歩に取り組んでいる。

同組織は8年間で約700本の論文を発表し、インキュベーターは総額7億6700万ドル相当の19社を生み出し、500人を雇用している。

「AIの開発と利用において前例のない変化に直面している今、CEOとしてAI2に戻るのにこれ以上のタイミングはありません。今日、世界はこれまで以上に、科学に裏打ちされた真にオープンで透明性の高いAI研究と、データ、アルゴリズム、モデルがオープンで誰もが利用できる場所を必要としています」と、Farhadi氏は述べている。

「Ali は、経営者、起業家、学者、研究者としての専門知識を兼ね備えた、本当に稀有なリーダーです。彼はそのキャリアを通じて、深い科学的研究を製品ソリューションに結びつける独自の能力を通じて、AIの変革力を実証してきました」と、AI2の理事会メンバーであり、マイクロソフトリサーチ&インキュベーションのコーポレートバイスプレジデントであるPeter Lee博士は述べている。


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masapoco

TEXAL管理人。中学生の時にWindows95を使っていたくらいの年齢。大学では物理を専攻していたこともあり、物理・宇宙関係の話題が得意だが、テクノロジー関係の話題も大好き。最近は半導体関連に特に興味あり。アニメ・ゲーム・文学も好き。最近の推しは、アニメ『サマータイムレンダ』

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