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過去30年の海面上昇をNASAがアニメーション化し公開

世界の海面が上昇しているというニュースをよく耳にするが、実際にどの程度変化しているのかは実感しにくいのではないだろうか?今回NASAは、百聞は一見にしかずと言う事で、美しい映像によってここ数十年での世界の海面レベルがどのように変化しているのかを表現し、人々に危機感を抱かせる、印象的な現実を示している。

NASAのScientific Visualization Studioによって作成されたこのアニメーションは、沖合で波にぶつかる船の舷窓の視点から見た様子をイメージしたものだ。年月が経つにつれて、海面がゆっくりと、しかし確実に上昇していくのが見て取れるだろう。

このビデオは、人工衛星が海水面の変化を確実に記録し始めた1993年から、2022年までの世界の海水面の変化を記録している。NASAによると、「4K85インチディスプレイで再生すると、ビデオ内の測定マークは現実世界と同じように正確です」とのことなので、機会があれば見て頂きたい。

1993年から2023年2月までの間に、世界の平均海面が9.85センチメートル上昇したとのことだ。微妙に聞こえるかもしれないが、これはNASAによれば「過去2,500年以上にわたって前例がない」ことである。

海面上昇はいくつかの原因により起こる。まず、熱が海に吸収されると、海水が膨張する。次に、グリーンランドや南極の氷床に氷として蓄えられていた大量の水が、衝撃的なスピードで解け、液体となって海を満たしている。そして、山の氷河の融解も大きな要因となっている。

これらの変化がもたらす影響は甚大だ。沿岸地域や低地が最初の負担を負うことになるが、海面上昇によって高潮や洪水が内陸部まで到達する可能性もある。これは、自然環境はもちろんのこと、世界中の膨大な数の人間居住区に壊滅的な影響を与えるだろう。


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masapoco

TEXAL管理人。中学生の時にWindows95を使っていたくらいの年齢。大学では物理を専攻していたこともあり、物理・宇宙関係の話題が得意だが、テクノロジー関係の話題も大好き。最近は半導体関連に特に興味あり。アニメ・ゲーム・文学も好き。最近の推しは、アニメ『サマータイムレンダ』

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