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M2 UltraのGeekbenchスコアが公開、M1 Ultraより16%高いマルチスレッド性能を発揮

先日登場したばかりの24コア構成M2 Ultraを搭載したMac Studioが、早速Geekbenchでテストされ、その直接の前身であるM1 Ultraよりも18%高速であり、Intelの24コアCore i9-13900Kをマルチコアスコアでわずかに上回り、AMDの16コアRyzen 9 7950Xに対しても高いリードを獲得している事が明らかになった。

FireShot Capture 099 Mac1414 Geekbench browser.geekbench.com
M2 Ultra
m1 ultra benchmark
M1 Ultra

ただし、テストは、最新のGeekbench 6では行われず、Geekbench 5の結果となっている点には注意が必要だ。AppleはTSMCの5nmノードにこだわったため製造プロセスを変更せずにM2 Ultraを開発したが、それでも順当に性能を伸ばせたのは素晴らしいと言えるだろう。

比較のために、AppleのM2 Ultraはマルチスレッドでは勝利したが、シングルスレッドワークロードでIntelのCore i9-13900Kには勝利できなかった。AMDのRyzen 9 7950Xにもシングルスレッドでは勝利できなかった。

これらは、どちらかといえばデスクトップ用途のCPUであり、Mac ProやMac StudioがターゲットとしているワークステーショングレードのXeon WやRyzen Threadripper Proと比較した場合は、マルチスレッド性能では、M2 Ultraはこれらに全く及ばない。

そしてまた、これだけの計算能力を搭載したAMDとIntelのワークステーション・プロセッサーは、最も要求の厳しいワークロードにも対応できるように設計されている。とはいえ、AppleのMac Proが、ワークステーション用途でAMDやIntelのCPUを搭載したワークステーションに実際に勝てるかどうかは、登場してみてからの判断になるだろう。


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masapoco

TEXAL管理人。中学生の時にWindows95を使っていたくらいの年齢。大学では物理を専攻していたこともあり、物理・宇宙関係の話題が得意だが、テクノロジー関係の話題も大好き。最近は半導体関連に特に興味あり。アニメ・ゲーム・文学も好き。最近の推しは、アニメ『サマータイムレンダ』

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