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Blizzard Entertainment、社内開発ツールに全面的にAIを取り入れる計画

UBISOFTが「Ghostwriter」というAIツールを使って、ゲームNPCのさまざまな自然な台詞を自動生成することを発表したのに続き、Blizzard Entertainmentも最近、「Blizzard Diffusion」という独自の自動生成グラフィックツールの存在を明らかにした。これは、主にゲーム開発セッションで使用するアートコンセプトデザイン画像に使用されているとのことだ。

Blizzard EntertainmentのデザインチーフであるAllen Adham氏は、The New York Times紙が明らかにした社内レターの中で、「私たちは、ゲームの作り方や管理方法が大きく進化する瀬戸際にいるのです」と、業界のあり方が大きく変わる事を宣言し、同社が開発プロセスでゲーム環境、キャラクター、小道具のアートコンセプトを素早く作成できるようにするツールを紹介した。このツールは、Blizzard Entertainmentのコンテンツのデータを訓練し、World of WarcraftやDiabloなどのゲームのアートコンセプトを素早く作成するために使用できる。

さらに、Blizzard Entertainmentは、ゲーム開発のスピードアップやゲームコンテンツの充実のために、よりインタラクティブなNPCキャラクターをゲームに追加する機能など、その他のAI開発ツールも継続的にリリースすることを計画しており、将来的にはAIがゲームレベルの設計やコーディングの最適化、あるいは悪質プレイヤーの言動を管理できるようにすることを目指している。

Allen Adham氏は、AI技術の導入により、開発チームがよりコンテンツ制作に集中できるようになり、Blizzard Entertainmentのゲーム開発・運営に大きな変化をもたらすと期待している。


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masapoco

TEXAL管理人。中学生の時にWindows95を使っていたくらいの年齢。大学では物理を専攻していたこともあり、物理・宇宙関係の話題が得意だが、テクノロジー関係の話題も大好き。最近は半導体関連に特に興味あり。アニメ・ゲーム・文学も好き。最近の推しは、アニメ『サマータイムレンダ』

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