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OpenAI、オープンソースAIを近くリリースの計画

オープンソースの大規模言語モデル(LLM)分野における競争の激化に対応するかのように、OpenAIは近々新しいオープンソースのAIモデルを一般に公開するとThe Informationは報じている。

OpenAIは2019年以来オープンソースモデルを発表しておらず、このニュースはエキサイティングなものだが、洗練されたものであったり、同社の独自モデルGPTと直接競合するものではないのかも知れない。

同報道はさらに、OpenAIの270億ドルの非公開評価額は、商業目的の最も洗練されたAIがオープンソースでない未来に依存していると述べている。

この動きは、アクセス可能なAI開発へのシフトを意味する

2月にオープンソースモデルを大量に公開したライバルのMetaからも、圧力がかかっている。OpenAIの動きは、より多くの開発者が無料のモデルを選択することで、AIの世界においてより民主的な発展への大きなシフトを示すものだ。

ボットと人間のような会話ができる大規模言語モデルを搭載したAIチャットボット「ChatGPT」が発売されて以来、生成AIへの関心が爆発的に高まっている。MicrosoftはChatGPTの開発元であるOpenAIに数十億ドルを投資し、最近Google I/OでAIの進化を大量に発表したライバル、Googleとの競争激化への道を切り開いた。

長い目で見れば、オープンソースモデルがプロプライエタリモデルと比較してどのような結果をもたらすかは興味深いところだ。しかし、AIの推進派と批判派は、今日、もっと大きな問題を議論している。

AIをめぐる懸念

昨日、OpenAI CEOのSam Altman氏が米国上院のパネルに登場し、AIがもたらすリスクと限界について、より大きな文脈で議論した。Altman氏は、AIをライセンスの対象とすべきかどうかについての見解を求められ、人の信念を説得したり操作したりできるモデルは、”大きな閾値”の一例になると述べた。

さらに、企業は自社のデータをAIのトレーニングに使って欲しくないと言う自由を持つべきだとした。ただし、公共のWeb上の素材は公平に扱われることになると、同氏は付け加えた。

OpenAIはこれまで、Point-E、Whisper、Jukebox、CLIPといったオープンソースモデルを公開してきた。その新しいオープンソースモデルが、競合他社よりも優れたものになるかどうかは、まだわからない。


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masapoco

TEXAL管理人。中学生の時にWindows95を使っていたくらいの年齢。大学では物理を専攻していたこともあり、物理・宇宙関係の話題が得意だが、テクノロジー関係の話題も大好き。最近は半導体関連に特に興味あり。アニメ・ゲーム・文学も好き。最近の推しは、アニメ『サマータイムレンダ』

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