Windows 12はモジュール化され、より高速なアップデートを実現する

masapoco
投稿日
2023年3月30日 4:33
windows background

Windows 11は、ホームボタンが中央に来るなどの見た目の変更は大きかったが、内部的にはWindows 10から大きくアップグレードされたわけではなかった。しかし、MicrosoftのWindows 12となるであろう次期OSは、かつて開発がされていたWindows 10XやCore OSプロジェクトの要素が含まれている可能性がありそうだ。新たなリークによると、Microsoftは、Windowsをより信頼性が高く、モジュール化され、安全なものにすることで、Windowsの近代化を目指しているという。

内部情報筋によると、MicrosoftにはCorePCという内部プロジェクトがあり、その最も大きな変更点はCore OSプロジェクトの名残である「state separation(状態分離)」の実装にある。この変更により、Windows 12は、インストールされたすべてのプログラムにOSへのフルアクセスを与える代わりに、一連のAPIを通じてシステムと対話することを要求することで、AndroidやiOSにより近いものになる

状態分離には、システムの重要な部分を読み取り専用にすることでセキュリティを高めるなど、いくつかの利点がある。CorePCのモジュール性により、アップデートの開発とインストールはより迅速になり、Windows 12は、システムコードを変更するアプリが少ないため、パフォーマンスが向上し、よくある「OSを使い続けていると重くなる」と言うこともなくなるだろう。このアプローチにより、Microsoftはついに、Windowsの人気を支えているアプリの互換性を維持したまま、Chrome OSに対抗できるようになるかも知れない。

Microsoftは、Edge、Androidアプリ、Officeアプリのみを実行するCorePCの内部ビルドをテストしている。このビルドは、教育に特化したWindows 11 SEよりも60~75%小さく、超低予算PCや教育用マシンを想定している。よりパワフルなPCであれば、これまで通りWindowsソフトウェアのエコシステム全体にアクセスできる。さらに、互換性レイヤー(コードネーム:Neon)により、共有状態のOSを必要とするレガシーアプリが引き続き動作することが保証される。

最後に、MicrosoftはWindows 12でAI機能を全面的に採用すると言われており、画面をスキャンして文脈に沿った情報を提供したり、見たものに基づいてテンプレートを投影するなどの機能を備えている。一部の機能は、特定のチップセットに対する最適化に依存する可能性がある。

リーカーは、CorePCが2024年の次のOSのメジャーリビジョンに間に合う可能性があると示唆している。


Source



この記事が面白かったら是非シェアをお願いします!


  • Apple WWDC23 hero
    次の記事

    Apple、WWDC 2023を6月5日開催と発表:噂のMRヘッドセット発表か?

    2023年3月30日 4:57
  • 前の記事

    ChatGPTが既に人々の犯罪行為の手助けをしていることを欧州警察が報告

    2023年3月29日 18:18
    crime

スポンサーリンク


この記事を書いた人
masapoco

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です


おすすめ記事

  • Babylon 7

    Microsoft、Webゲーム用のグローバルイルミネーションサポートを追加したBabylon.js 7.0を公開

  • a04c35e8e555c1cc7ae1d6a5f3159856

    MicrosoftとOpenAI、1000億ドル以上をかけて超人的AI開発のためのスーパーコンピューター「Stargate」を開発する計画

  • microsoft edge chromium

    Microsoft EdgeブラウザでRAMの消費量を制御出来る機能がテスト中

  • cyberpunk 2077 night city wire june 2020 nvidia geforce rtx exclusive screenshot 001

    Microsoft、SSDを活用し少ないVRAMでもレイトレーシング性能を向上出来る手法の特許を公開

  • inflection logo

    Microsoft、AIスタートアップ「Inflection AI」の共同創業者ら主要メンバーを引き抜き新たなAI部門を設立へ

今読まれている記事