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AMD、GDC 2023でFSR 3の詳細を発表か

AMDは、今後開催されるGames Developer Conferenceにおいて、同社のアップスケーリング技術の第3弾である「Fidelity FX Super Resolution 3」(FSR 3)に関する重大な情報の提供を準備しているようだ。

テンポラル・アップスケーリングとは、ゲームを低解像度でレンダリングし、それを高解像度にアップスケーリングすることだ(多くの場合、AI/機械学習の助けを借りて)。理想的な条件で動作している場合、これにより、フレームレートを1桁台に落とすことなく、目を見張るようなエフェクトをより多くオンにしてゲームをプレイすることが可能となる。NVIDIAのRTXカードは、Deep Learning Super Sampling(DLSS)と呼ばれる独自のテンポラル・アップスケーリング技術を持っており、これもバージョン3がリリースされている。

AMDは、昨年11月にRadeon RX 7900 XTXおよびRadeon RX 7900 XTカードを発表した際に、FSR 3.0について初めて触れ、FSR 3は今年中に登場すると述べた。その時に注目された機能の1つがFluid Motion Framesで、同社はゲームのフレームレートを最大2倍まで向上させることができると述べていた。

AMDがコンソールの世界を支配し、MicrosoftとSonyの両方にチップを供給している一方で、NVIDIAはPCゲーム分野で支配的地位を固めている。しかし、FSR 3は、AMDの最新世代のグラフィックス・カードの所有者にパフォーマンスを向上させ、NVIDIAの価格下落を期待する購入者にとって、より魅力的なカードになるかも知れない。

AMDのGDCセッションは、”近日中に利用可能になる新しいFidelityFX技術のエキサイティングなスニークピーク”を含む予定とのことだ。プレゼンテーションは3月23日(現地時間)に予定されており、AMDのFSR SDKアーキテクト兼ソフトウェアリードのJason LaCroix氏がホストを務める。

ゲーム開発者向けの発表会なので、より詳細な内容が語られることになるだろう。FSR 3とDLSS 3の違いは、NVIDIAがRTXカードのTensorコアに依存し、テンポラル・アップスケーリングを補強するためにAIを多用していることだ。AMDのFSRテクノロジーは、これまでのところAIの使用を避けており、FSRがほとんどGPUに依存しないことを大々的にアピールしている(NVIDIAの独自技術とは対照的)。


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masapoco

TEXAL管理人。中学生の時にWindows95を使っていたくらいの年齢。大学では物理を専攻していたこともあり、物理・宇宙関係の話題が得意だが、テクノロジー関係の話題も大好き。最近は半導体関連に特に興味あり。アニメ・ゲーム・文学も好き。最近の推しは、アニメ『サマータイムレンダ』

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