ゲームクリエイターの中裕司氏は、昨年秋に提訴されたインサイダー取引の罪状を認めた。ソニック・ザ・ヘッジホッグの共同制作者である中氏は、スクウェア・エニックスとの「ドラゴンクエスト タクト」での提携が公表される前にゲームスタジオAimingの株を購入し、日本の金融法に違反したことを認めている。中氏は、投資した株式を売却した後、2000万円以上の利益を得たことを認めた。なお、この違法な取引に対する罰則はまだ受けていない。
このベテラン開発者は2018年にスクウェア・エニックスと契約したが、同社での1つのプロジェクト(モバイルプラットフォーマー『バラン・ワンダーランド』)が顧客に出荷された直後に突然退社した。発売の6カ月前にバランのディレクターから外されたとして、同社を訴えたのだ。ドラゴンクエスト タクト』の仕事の話を聞いたときは、まだスクウェア・エニックスにいたという。
また、他の元社員である佐々木泰輔と鈴木文昭の2人も、インサイダー知識を利用してAimingの株を購入したとして逮捕された。スクウェア・エニックスは、捜査当局に協力し、インサイダー取引を防止するシステムを構築していると述べている。その保護が実際にどの程度機能するかは不明だが、有罪答弁は理論的には、開発者が業界の機密を利用して株式市場を操作することを抑制するものである。