HTCが次世代ヘッドセットの一部を公開、カラーパススルーや深度センサー搭載が明らかに

masapoco
投稿日 2022年12月17日 6:52
htc ar vr headset
htc ar vr headset

HTCがCESでAR/VR対応の新たなヘッドセットを発表するようだ。同社がThe Vergeに提供した最初の画像からは、これまでのヘッドセットとは異なり、どこかゴーグルに近いデザインが垣間見える。

HTCがまだ名前も発表していないこのデバイスは、前面と側面にカメラを搭載しているようだ。HTCのグローバル製品責任者であるShen Ye氏はThe Verge誌の取材に応じ、いくつかの詳細を明らかにしている。

まず、同氏が語るところによると、この新しいヘッドセットは、フルカラーパススルー機能を搭載するとのことだ。つまり、ヘッドセットを外すことなく、周りの現実の世界をカラー映像で認識出来る機能を持っており、そこに映像を重ねて、より没入感のある複合現実体験が実現できると言うことだ。フルカラーパススルー機能はMeta Quest Proも搭載しているが、HTCの次世代ヘッドセットがそれと異なるのは、“深度センサー”の有無だという。Meta Quest Proにはこの深度センサーが搭載されてない。このセンサーは、物理環境の効率的、精密な測定を可能にし、より詳細なマッピングを実現する。

なお、Meta Quest Proが売りにしている、アイトラッキングやフェイストラッキングの有無については現時点では明らかにされていない。

さらに、このヘッドセットはライバル機種よりもダイナミックレンジが広くなるようだ。それにより、コンピューターや携帯電話の画面上のテキストもヘッドセットを外すことなく、より簡単に読むことができるようになる可能性があるとのこと。これも、Meta Quest Proでは不可能なことだ。

HTCによれば、1回の充電で2時間の使用が可能で、コントローラは6DoFとハンドトラッキングを備えている。ヘッドセットは単体で使用できるほか、PCに接続してより高度なVRゲームを楽しむこともできるとのことだ。また、その気になれば、エクササイズやエンターテインメント、生産性向上のために使うこともできるという。

また、HTCはThe Vergeに対し、このヘッドセットは暗号化されたローカルパーティションにデータを保存することでユーザーのプライバシーを保護することを示唆した。これは、Metaのヘッドセットがフェイストラッキングやアイトラッキングのデータがサーバーに保存され、社外の開発者に提供される可能性があり物議を醸した事に対するものだろう。

価格や入手方法はまだ不明だ。同社は、1月5日にこのデバイスを公開する予定としている。

HTCのグローバル製品責任者であるShen Ye氏は、「デザイン面だけでなく、技術面でも我々が成し遂げたこれらの進歩をすべて取り込み、消費者にとって意味のある、魅力的なものに作り上げることです」と語っている。



この記事が面白かったら是非シェアをお願いします!


  • eufycam2 herov2
    次の記事

    Eufyがプライバシー保護に対する取り組みの文言の多くを静かにサイトから削除

    2022年12月17日 10:24
  • 前の記事

    Microsoft、CanaryのEdge VPNの無料データ容量を15GBまで拡大

    2022年12月17日 6:51
    microsoft edge chromium
この記事を書いた人
masapoco

スポンサーリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です


おすすめ記事

  • apple vision pro displays

    まだVision Pro向けの最高の動画を撮影出来るカメラは存在しない

  • Apple Vision Pro availability back angle

    Apple Vision Proの出荷が予想以上に好調のためAppleは生産能力を拡大している模様

  • meta quest 3 lego

    Zuckerberg氏がVision Proをレビュー「やはりQuestが最高の製品だ」」

  • AVP Layout 1

    Apple Vision ProをiFixitが早速分解し動画を公開

  • quest spatial video

    Meta QuestヘッドセットがAppleの空間ビデオを正式にサポート

今読まれている記事