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テスラ、液浸冷却技術の採用によりスリムな形状を維持した「1MW(1000kW)」の超高速充電テクノロジーを発表、Cybertruckにも採用へ

Teslaは、新たに電動トラック「Tesla Semi」を発表したが、この新たな電動トラックのために新しい1MW(1000kW) DC急速充電技術も同時に発表した。

さらに同社は、この1MW充電をより小さなフォームファクターにおいても利用可能とする新たな「液浸冷却技術」も発表し、今後同社が発売予定であるCybertruckへの対応も明らかにした。

Teslaが2023年に導入予定の新しいスーパーチャージャーV4システムは1000Vの充電に対応し、「そのコネクタは象の鼻のような形ではなく、現在のV3の蛇のようなケーブルのようにエレガントであり続ける」、とElon Musk CEOは付け加えた。スリムな設置面積で1MWの電力を流すことを可能とするために、Teslaは革新的な液体冷却技術を採用したのだ。

同社が来年から設置を開始するV4スーパーチャージャーは、SemiトラックエンジニアリングのシニアマネージャーであるDan Priestley(ダン・プリーストリー)氏によると、水ベースの液体冷却剤を入れたリターンチューブに高電圧導体を浸す「液浸冷却技術」を採用する予定とのことだ。「冷却液の中に導体を浸すわけですから……非常に小さな場所に大きな電流を流すことができるんです。V3スーパーチャージャーで充電している人は、ケーブルの取り回しが良いので、ここでも同じことができますが、ここでは代わりにメガワット級の電力が流せます」と明かしている。

Semiの液冷コネクタ付き1MW充電システムがCybertruckにも使えるというやりとりは、以下の発表会ビデオの47分13秒にありにある。Priestley氏は、記録的な1MWシステムは「来年スーパーチャージャーに登場する」と述べ、おそらく来年の夏のいずれかの時点でCybertruckの発売に先立ち、発売されるだろうと述べた。

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masapoco

TEXAL管理人。中学生の時にWindows95を使っていたくらいの年齢。大学では物理を専攻していたこともあり、物理・宇宙関係の話題が得意だが、テクノロジー関係の話題も大好き。最近は半導体関連に特に興味あり。アニメ・ゲーム・文学も好き。最近の推しは、アニメ『サマータイムレンダ』

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