フランスのBluewater Lakes(ブルーウォーターレイク)という湖で、25分間の壮絶な戦いの末に釣り上げられた魚は、誰もが驚くものだった。なんと、30kgもの巨体の魚は、明らかに“金魚”の姿をしていたのだ。
イギリスの釣り人 Andy Hackett氏は、フランス北東部のシャンパーニュ地方にある湖で、25分間の綱引きの末、30キロのこの魚(愛称:The Carrot(キャロット))を釣り上げた。レザーカープ (Leather Carp)と鯉の雑種であるこの金魚は、20年前に湖に放たれた後、成長し、これまでに捕獲されたこの種の魚の中で最大級となって今回釣り上げられたのだ。
Hackett氏はBBCに次のように語っている。「普通の魚は水面下にいる場合、見るのに苦労しますが、The Carrotは明らかに明るいオレンジ色なので、見逃すことはないでしょう。この魚は非常に人気のある魚で、釣った人はそれほど多くなく、非常に捕まえにくい魚です。」
「私の餌に食いつき、餌と一緒に左右上下に移動したとき、それが大きな魚であることがわかった。それから30~40ヤード先の水面に出てきて、オレンジ色をしているのが見えたんだ。釣れたのは見事だったけど、運も良かったんだ。」と、彼は語っている。
その後、彼は写真を撮ってから、その魚を湖に戻したとのことだ。
この漁場のマネージャーであるJason Cowler氏は、Daily Mailの取材に対して、次のように語っている。「私たちは20年ほど前、お客さまに何か変わったものを釣ってもらおうと、The Carrotを放しました。それ以来、どんどん成長していますが、なかなか出てきてくれません。彼女はとてもつかみどころがないのです。」
金魚は飼育下では短命な事が多いが、野生では25年以上生きるものもいる。また、繁殖速度が速いため、金魚はあっという間に新しい生息地を支配し、在来種を駆逐することもあるようだ。
「彼女は健康状態も良好です。Andy、大漁おめでとう。」